有馬記念を持って、2002年度の全てのGIレースが終了しました。見ての通り、秋のGI戦線は当たり負け2回、数回の惨敗と、想像以上の最悪の結果に終わりました。ていうか、前半戦の総括での教訓が全然生かされていないし。まあ、最初からこういう結果になっていれば開き直っていたかもしれませんが、前半戦になまじ結果を出していたばっかりに…ショックも倍増です。
後半戦での新企画・炎のGI予想対決でも、僕の完敗でした。刹那あすかさんが的確に「枠連」「3連複」「複勝」の買い目を使う中、僕はワイドで狙うべきレースで「馬連」にしたり、意味も無く3連複にしてみたりと、散々でした。この罰ゲームに関しては…また後日。
さて、全体の敗因としては、古馬GIで趣味に走りすぎたのが一つでしょうね。歴戦の古馬となると、どうしても「ひいき」したくなる馬とかが出てきて、それに重い印をつける傾向に…。秋の天皇賞では「牝馬+明らかに関東苦手」のテイエムオーシャンに◎。マイルチャンピオンシップでは好きな馬という理由だけで「マーク必至の1番人気+欲が出るとろくな結果にならない後藤JK」のアドマイヤコジーンを◎。ジャパンカップではユタカマジックに過剰期待して「休み明け+中山苦手(?)」のジャングルポケットに◎。しかも、この3レースのようなことは多分、今後、同じことをやらかすに違いない(笑)
そうだ、分かった。
俺、予想当てる気が無いわ。
というわけで、回顧終了〜。というわけにもいきませんね。さて、究極の慰め企画。本当に「予想」の成果があるのかどうか、GIレース全21レースについて、どの印の馬がどの着順に来たかを表にしてみました。緑色になっているのは的中レース。灰色になっている部分は18頭未満のレースまたは出走取り消し・落馬などの理由により、その着順が存在しないことを表します。なお、菊花賞は○がスタート直後落馬(爆)のため、○印はありません。
レース名\着順 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
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フェブラリーS | ▲ | ◎ | △ | ○ | × | - | - | |||||||||||
高松宮記念 | × | ◎ | △ | ▲ | ○ | △ | ||||||||||||
桜花賞 | × | △ | ▲ | ○ | ◎ | |||||||||||||
皐月賞 | × | ○ | △ | ▲ | ◎ | |||||||||||||
天皇賞(春) | ○ | × | ◎ | ▲ | - | - | - | - | - | - | - | |||||||
NHKマイルカップ | ▲ | ○ | △ | ◎ | × | |||||||||||||
オークス | ○ | ◎ | × | △ | ▲ | |||||||||||||
日本ダービー | ◎ | ▲ | ○ | △ | × | |||||||||||||
安田記念 | △ | ◎ | ○ | ▲ | × | |||||||||||||
宝塚記念 | × | ◎ | ○ | ▲ | - | - | - | - | - | - | ||||||||
スプリンターズS | ▲ | ○ | ◎ | × | - | - | - | - | - | - | - | |||||||
秋華賞 | ◎ | ○ | △ | × | ▲ | |||||||||||||
菊花賞 | ◎ | × | ▲ | △ | 落 | |||||||||||||
天皇賞(秋) | ▲ | × | △ | ○ | ◎ | |||||||||||||
エリザベス女王杯 | ▲ | ◎ | △ | ○ | × | - | - | - | - | - | ||||||||
マイルチャンピオンシップ | ▲ | × | △ | ◎ | ○ | |||||||||||||
ジャパンカップダート | ◎ | ▲ | ○ | △ | × | - | - | |||||||||||
ジャパンカップ | △ | ◎ | ○ | × | ▲ | - | - | |||||||||||
阪神ジュベナイルフィリーズ | △ | ○ | ◎ | × | ▲ | |||||||||||||
朝日杯フューチュリティS | ○ | ▲ | △ | ◎ | × | 消 | - | - | ||||||||||
有馬記念 | ▲ | ○ | × | ◎ | △ | - | - | - | - |
こうしてみると、後半どれだけ調子を落としているかが一目瞭然です。特に、マイルチャンピオンシップ以降は◎・○が3着以内に入っていない。それどころか、1・2着に入ったのがマイルCSのエイシンプレストンと阪神JFのピースオブワールドだけ(しかも、ヒモ)。そりゃ当たりませんわ。軸馬間違えてるんですから。
散々な予想成績は忘れて、2002年のレースを振り返ってみます。1年、いろいろなことがありました。フェブラリーSでドバイへの足がかりを作ったアグネスデジタル。翌週に武豊JKの落馬負傷。しかし、奇跡的な回復力で4月後半には復帰。凄い回復力に感嘆すると同時に、早期の回復は嬉しかったです。高松宮記念ではスプリント王ショウナンカンプの誕生。荒れるといわれた桜花賞。阪神JF2着から4ヶ月。アローキャリーの先行押し切り。再びの穴演出に驚かされました。そして、それを上回る荒れレースになった皐月賞。ノーリーズン。まさに「理由なし」の強さ。トライアルを勝ち抜いてきた有力馬の総崩れ。これにはある意味牡馬路線の崩壊・絶望的な何かを感じました。天皇賞(春)ではナリタトップロードの3度目の春の盾への挑戦。2度あることは3度ある。再びの3着。そして、マンハッタンカフェは3つ目のGI制覇。
NHKマイルカップ。ここを制したテレグノシス。長い審議の後のちょっと後味の悪い決着だったのを覚えています。そして、僕の予想で初めての中穴的中だったことも。オークス。ある意味勝つのは必然だったスマイルトゥモローの勝利。桜花賞で出遅れたのに6着。それを思えば、本命にもできたはずなのに…。そして、日本ダービー。GIで2度一番人気に推されながら、苦杯をなめてきたタニノギムレットが最高の舞台で念願の勝利。武豊JKが念願のダービー3勝目。その力には驚くばかりです。2着にはシンボリクリスエス。同時に今後の僕の予想の「目の上のコブ」になる馬です。安田記念。アドマイヤコジーンの「完全」復活。葦毛、いやすでに真っ白の馬体で直線を押し切る姿に感動しました。今年の僕の一番印象に残っているレースです。宝塚記念。ダンツフレームの悲願のGI制覇。予想では、池添JKから藤田JKに変わっただけで◎から×に評価を落とす、明らかに堅いレースで穴狙いなどの前半最大の愚行をしまくったレースでもありました。
夏には常に日本競馬界の頂点に君臨していた種牡馬サンデーサイレンスが亡くなりました。回復を信じていただけに、残念な知らせでした。
スプリンターズS。ここでも新生誕生。ビリーヴ。思えば牝馬が古馬混合GIを勝つというのは凄いことです。この馬も凄かったですが、僕は直線でショウナンカンプを力で競り落としたアドマイヤコジーンの勇姿にも心を打たれました。秋華賞。女傑ファインモーションの圧倒的な速さ。上がり馬が上位を占め、クラシック路線での「世代交代」、そして、真に強いスーパーホースの誕生。しかし、このときはそれほど大きい評価はしていませんでした。菊花賞。スタート直後の大波乱。ノーリーズンの落馬に唖然としました。本命にしていなかったのがせめてもの救いでしたが。そして、その本命のメガスターダムは最後の直線で力尽き、3着。京都巧者は知っていたけど、まさか3000mの長丁場で穴をあけるとは思っていなかったファストタテヤマが2着。そして、勝ったのはヒシミラクル。今の競馬界では貴重な「極端な長距離型」の馬。来年の春の天皇賞が楽しみです。そして、天皇賞(秋)。思えば僕のスランプはここが始まりだったような気がします。テイエムオーシャンが13着惨敗。他にも自分が目をつけていた馬がほとんど沈没。優勝したシンボリクリスエスは今ひとつ好きになれない馬で今後も低い評価を続けていくことに。そして、泥沼に…。エリザベス女王杯。世代を超えた牝馬の女王決定戦。3歳牝馬の勝っていないレースでファインモーションがどこまでやってくれるのかが楽しみでしたが、想像以上の力の差。レース後は本当に、声も出ませんでした。どれだけ強いんだ、この馬は…。後ろを走っていた古馬が可哀想なくらいの完勝劇でした。
マイルチャンピオンシップ。昨年は「1番人気はマークされて勝てない」と言ったくせに、今年はただ「好きな馬」という理由で1番人気のアドマイヤコジーンを支持(笑)。そして、ここで(ヒモでもいいから)どうしてトウカイポイントを推せなかったのか、今でも後悔しています。札幌記念2着の時点で本格化していた馬。結果を出すことは分かっていたはず。ジャパンカップダート・ジャパンカップはL.デットーリJKの怖さを知らぬが為に惨敗したレース。昨年の秋から予想を始めたため、デットーリの凄さを見ていなかったのが仇になりました。ダートではイーグルカフェ。どうしてこの馬を持ってこれるんだ!その実力に唖然としました。翌日のジャパンカップでも外国馬ファルブラヴで勝利。そして2着にやはり外国馬のサラファン。外国馬は怖いとは思っていたのに、推したのはゴーラン。この馬は7着。ちょっと苦笑いの国際レースでした。
阪神ジュベナイルフィリーズと朝日杯フューチュリティSは、福永JKの連勝。前者はピースオブワールド、後者はエイシンチャンプでの勝利。朝日杯では消し馬のワンツーという、屈辱の結果になったのが非常に残念ですが…(笑)香港国際競走はそんなに世の中甘くないということで、今年は日本の馬は勝てませんでした。香港スプリントでは日本のスプリント界最強のショウナンカンプとビリーヴの2頭が出たにも関わらず、惨敗。香港マイルではアドマイヤコジーンが自分の競馬をして4着、トウカイポイントは不利を受けての3着。この結果は健闘といえると思います。香港カップでは超スローペースに泣かされエイシンプレストンは5着。残念といえば残念ですが、一番残念だったのは、この結果によってワールドシリーズのポイントでサラファンに負けたことかな(笑)(サラファンは4着。元々同点だったのが、着順差がついたため、サラファンに逆転された)
そして、グランプリ・有馬記念。僕は自分の信念に従い、ジャングルポケットを応援。最後まで、シンボリクリスエスを切りつづけ、そして、後悔しました。後でビデオに取った映像で見返してみると、シンボリクリスエスがどれだけ凄い脚を使ったか。そして、2着に敗れたものの、タップダンスシチーの佐藤哲JKの思い切った騎乗。正に、ファインモーションその他GIホースを封じ込めたといった感じの騎乗ぶりでした。予想の上では大惨敗。GIホースの大半が力を出し切れなかったのは残念でしたが、レースとしては申し分の無い、おもしろいレースだったと思います。
さて、競馬GI予想2002はこれにて閉幕といたします。ここまでこのコーナーに付き合ってくれた皆様、そして、秋の「炎のGI予想対決」に予想を寄せてくれました刹那あすかさんに感謝、感謝です。どうもありがとうございました。
2003年、競馬予想のコーナーをやるかどうかは未定ですが、もし時間と余裕があれば是非やりたいと思います。そのあかつきには好きな馬ばかり推さずに、融通の効く予想ができたらと思います。それでは。
(2002.12.30 追加)
今年の全GIレースの馬連での狙い目を一律100として計算した回収率を出してみました。実際のポイントですと後半にインフレしまくってるんで、物凄い酷い数字になるのが見えてます(笑)
的中ポイント(100に対して)
回収率:12720/12100×100=104.9...≒105%
…究極の自分癒しの企画でした。あ、少し癒されたんで、実際のポイントに対しても計算してみましょうか…。
つぎ込んだ総ポイント:295000
儲けた総ポイント:130800
リアル回収率:130800/295000=44.3...≒44%
…ふぅ。それでは、本当にこのコーナーも終了です。本当に、本当に、ありがとうございました。