壮絶な闘いとなったダービーが終了しても、まだまだ息つく間はありません。今週は春のマイル王者決定戦・安田記念。横綱不在ながら、大関級のメンバーが横一線に顔をそろえました。マイルの上がり馬、別路線からの参戦馬、そして、外国からの刺客――とバラエティに富んでいます。移り変わりの激しいマイル路線。今年はどの馬に軍配が上がるのでしょうか？

…う、うぐぐ…先週のダービーと今週の出だしまで…先々週包丁で一突きにされたのをおして平常を保っていたが、ここまで…か…。いや、なんだこれは？何時の間にか全身傷だらけ。

xxx：「それはアノ女の仕業ヨ。」

誰？誰ですか？

xxx：「私の名前はxxx。人呼んで『ザ・プライド』。つまり、本名は非公開というコト。私、4年前の結婚式であの女に襲撃されたね。その復讐、はらす。」

あの女？

ザ・プライド：「私の恋人奪い取った女。『オーチョウ・ハルカ』とかいう女。」

大澄(おおちょう)春香：「あら久しぶりネ、xxx。しかもKogaが何故か一緒にいるし。その女の言うとおり、お前の傷はダービーの予想の最中にアタシがやったものだよ。」

おのれ。天皇賞に続き、また出たな。おかげでくたばりそうだぜ。なあ、ザ・プライドさんよ。とりあえずここは協力して春香さんに復讐だ！

ザ・プライド：「私の婚約者を奪い取ったオーチョウ、アンタは許さないヨ！」

4年前からそんなことやってたのか。

春香：「当時は私の生きがいでしたもの。さて、xxx。あ、伏字になっちゃうから『ザ・プライド』の名前で呼んだほうが良さそうね。結婚式でアンタから奪った恋人、2ヶ月で別れたわ。あんな悪質な男とよく付き合えたものね。」

ザ・プライド：「奪い取った上に侮辱するか？この刀でアンタを切り捨ててやるわ。私の持ってるこの刀、『ハットリ・ハンゾウ』の最高傑作よ。」

春香：「嘘つけ！」

ザ・プライド：「本当ダ！」

春香：「それはともかく、アンタにやれるかしら？アタシとアンタじゃ剣の腕は私のほうが遥かに上。そっちがハンゾウの傑作ならばこっちは名刀『アメノムラクモ』でバッサリと斬り捨ててあげる。」

ザ・プライド：「…くっ。」

待った！そういやここは競馬予想コーナーだった！まずは競馬予想で決着をつけるぞ！

春香：「そうね、そうだったわ。じゃあ、こうしましょう、ザ・プライド。あなたにもチャンスをあげるわ。Kogaとザ・プライド、そしてアタシとこの…アタシの用心棒・『ゴーゴー幕張(まくはり)』とでタッグを組んで競馬予想対決。

勝ったチームは負けたチームを切り放題！

決定。」

ゴーゴー幕張(まくはり)：「ということで、アタシが『ゴーゴー幕張』だよ。本当ならすぐにこの『鉄球ヨーヨー』で頭かち割ってやりたいんだけどね。こんなふうに。」

ドシャ！ぐああああああ！もう駄目。息があるうちに競馬…予想…

波乱の決着が多いGI、そして今年は混戦模様。荒れそうな雰囲気があります。多少穴狙いで行ってみたいと思います。

マイル路線を順調に使ってきている馬はあまりここでは来ないイメージがあります。ちなみに、マル外、カク外等、海外血統がここ数年連対しまくっています(アドマイヤコジーンは持ち込み馬なので、事実上は外国産馬)。これは要注意データではないでしょうか？

◎：バランスオブゲーム。騎手からはとても狙える馬では無いですが、長い直線のコース実績、ある程度の間隔を空けた後のレースの実績からすると、文句無しの本命です。元々は中距離を使っていますから多少長めの距離を走らされるのも問題ありませんし、持ち時計もあります。○：ファインモーション。血統から行くと本命はこの馬になります。過去の結果を見てみると、外国産馬の強いこと。元々強いところでも勝ち負けのできる馬ですし、「かかって」負けた毎日王冠は参考外。このレースと有馬以外では全連対は心強いです。グリーンベルトを利用できる最内の恩恵も受けられる位置。マイル以上では牝馬は分が悪いことと、調教で割引きましたが、そこはユタカマジックでカバーできると信じています。(死語？)▲：テレグノシス。とにかく、長く脚を使えるトニービン産駒は抑えないわけにはいきません。内を行くなら馬群を割って行けるかどうか、外ならグリーンベルトを負かせるほどの脚が使えるかどうか。騎手の判断がうまく行くことを祈って…。

△：メジロマイヤー。ここ数戦の成績を見ると、穴として抑えたくなります。展開に恵まれさえすれば、このGIでも大掛けがあってもおかしくないです。×：アイランドファッション。外国馬のうち、内側から行けるこの馬を一応抑えます。グリーンベルトがあっても、先行馬が多すぎます。前に行く馬は体力的にも精神的にもやり合い、最後にがらりと順位が変わる――その可能性に賭けて、「逃げ馬」は全て切りました。ファインモーションが引っかかって先頭に立たないことを祈ります…。

馬連予想は次の6点でいきます。

春香：「アタシの予想は…馬単2着付けで行くわよ。7 ローエングリンから自身を除く1〜14へ合計13頭、馬単2着流し。そして、14 ツルマルボーイから1〜13までへ馬単2着流し。あとはお遊びで枠連8-8。合計27点は多いけど、高配当になるから大丈夫ね。」

ゴーゴー幕張：「簡単だよ。決まってんだろ。ゴーゴー幕張の名前に賭けて。5 ウインラディウスから馬連総流し。そしてもちろん枠連5-5。以上。じゃあ、やっちゃうよ！そーれ♪」

ガン！ごふっ！あばばば…かかっ…

ゴーゴー幕張：「そっちはどうするのカナ？」

ザ・プライド：「アタシ競馬知らないし。このくたばった男の予想が外れたら実力行使でヤッテやる。そっちのほうが手っ取り早いんだよ。」

ゴーゴー幕張：「じゃあ、今すぐにでもやろうよ！あんた、xxxxがxxxxxでxxxxxだから、楽しみだよ。」

ザ・プライド：「噂が一人歩きしてるようネー。その場で土下座するなら許してあげても良いヨ。斬りたい鼠はそっちの『オーチョウ・ハルカ』だし。」

ゴーゴー幕張：「お願い事のつもり？逃げようたってそうはいかないよ！じゃあ、行くよ。」

ブン…ブン…ブン…ブン…(鉄球ヨーヨーの回る音)

春香：「さて、勝負を待たずしてKogaはクタバリマシタ。後はこの『ザ・プライド』をぶっ斃してさっさと帰りますかね。」

一昨年の金鯱賞を勝った後、GI2着を数えること3回。典型的善戦馬がマイル路線で大きな結果を残しました。今回は新ダービージョッキー・アンカツとコンビ。直線粘るローエングリン、その外から交わしにかかるユートピア、バランスオブゲーム、テレグノシスの間を縫って――この馬も隠れた東京巧者、ツルマルボーイが悲願の初GIを手に入れました。それはまさしく「アンカツ・マジック」。しかも苦手のはずの道悪馬場の中で最高の結果。高い実力を長く維持してきたこの馬の努力がとうとう実った、嬉しい結果となりました。

予想のほうは、今回騒がれてきていた「グリーンベルト」は実は罠かな、という気がしていました。しかし…結局グリーンベルトを気にしていなかったようで気にしていたんですよね。本命に推したバランスオブゲーム、対抗ファインモーションと共に先行気味に進む馬。先行決着の多いシーズン、差しの台頭を忘れていました。テレグノシスは何とか抑えましたが、肝心の馬が…。左回りはスムーズ、昨年秋の天皇賞2着のツルマルボーイ無印はいただけなかったです。いや、むしろ、ここまでに一つ当てるべきだった気がします。

それより…血統、グリーンベルト、そろそろ豊が何かするといって対抗にしたファインモーションが13着…そして、同じ牝馬のオーゴンサンデーに先着されたのは致命的です。ここで終わりなのでしょうか。

…ハァ…ハァ…ごはぁっ…バタ。

ゴーゴー幕張(まくはり)：「全く、Kogaは立ってるのもやっとなのに、レース解説とか予想の言い訳グダグダするから。外れたら外れたで引きずるからずっと外し続けるのね。」

春香：「さて、あなたもそろそろ年貢の納め時かしら？剣のスピードが落ちてるよ。」

ザ・プライド：「ちくしょう、私ではまだ叶う相手では無カッタ。いつか、いつか斃してやるかんナ。さらばっ！」

春香：「まだ命あるんだから、それは持って帰るがヨイ！いつでも相手になってやるヨ！」

春香：「これで終わり思ったらKogaが立ち上がってるヨ！」

テメエダッテ…馬単逆引いてるジャン…ショウブハマダ…ツイチャイナイヨ…

ゴーゴー幕張(まくはり)：「あらあら、往生際の悪いヤツだこと。」

春香：「仕方ないわね、アタシの部下、グレイジー88に登場してもらいましょう！」

グレイジー88・1号：「グレイジー88参上！」

グレイジー88・6号：「春香さん、今度の獲物は」

グレイジー88・9号：「何ですカー？」

春香：「あそこに立ってる、Kogaとかいうヤツ。」

グレイジー88・14号：「あ、あれが――安田記念で印つけた馬のうち2頭を16着(アイランドファッション)、18着(メジロマイヤー)に飛ばした、伝説のリバースゴッド・Kogaですか。久々に日本刀の切れ味見せてやりますヨ。」

グレイジー88・16号：「それはそうと俺は安田記念取りましたヨ。ギャア！」

ゴーゴー幕張(まくはり)：「さりげに自慢するヤツはクビよ。16号の代わりに私が入るわ。」

グレイジー88・88号：「それじゃ、春香さん命令を！」

春香：「ヤッチマイナー！」

大丈夫だ…俺は動ける…親指を回せ…親指を…

ウゴズワュキｊｈｓｄｆｋｊｌｋニｋジュｋｚペｑｋギャァアｊｋｋフウアヘクェンｋｊｋアｃキウｊカジュエアウィフォ！

春香：「さすがはグレイジー88。Kogaがどこ行ったか分からなくなるくらいにメッタ斬りとは。」

ゴーゴー幕張(まくはり)：「いや、見えます。私の視力2.0の目には、素粒子レベルに分解されたKogaがこのあたりに漂流しているのが見えます。」

春香：「それはヤバいわね。それは『Kogaウイルス』よ。ウイルスにやられたらこれから二度と予想が当たらなくなるわよ。」

ゴーゴー幕張(まくはり)：「それは本当にヤバいですね。退散しましょう。」

(Kogaの魂)：ひでえよ、人を素粒子レベルにまでメッタ斬りするとは…。ていうか、人をウイルス扱いするな！さて、粉々になったところで次回までにどうやって復活しよう…。