前回のあらすじ 安田記念予想で余裕の惨敗を喫したKogaは 罰ゲームで、虫の王様『ムシキング・ザ・ダイヤ』に吸収され 虫として生きることとなった! ▼ |
玄澄(げんちょう):「おお、しばらくして戻ってみればKogaが『カブトムシの化身』と化している!」
うるさい!俺の「ツノ」は強力なんだ!お前なんて一ひねりだぞ!
玄澄:「ほう、試してみるか?キックだ!」
痛いッ!う、うわぁ、ツノが折れたー!
玄澄:「これが密かに隠していた、俺の黄金の右脚の威力だ。そして、必殺『神の手』!」
うぼぁーっ!吹っ飛ばされたー!
玄澄:「『ムシキング・ザ・ダイヤ』だか何だか知らないが、俺は天竺までの道を毎年歩いて体を鍛えているのだ。今の俺とお前とではブラジルと日本くらいの差がある。個人技なら絶対に負けないぜ!」
ならばこちらはト●シエ戦術、組織的に行くぞ!仲間の虫たちよ、この場に集まれ!
玄澄:「どうやら助けは来ないらしい。」
な、何故だ!俺にはここに来る途中で約束を交わしたカブトムシ、クワガタたちがいるはずなのに!
凪砂(なぎさ):「それは私が、この一帯のカブトムシ、クワガタムシたちを全て捕まえて業者に売り払ったからよ。」
な、凪砂さん?
凪砂:「そもそも、その姿は私の持っていたカードによる力。全ては私の手の中に。お前の考えていることはまるっと全てお見通しだ!」
そんな、ありえない!
玄澄:「絶体絶命のピンチだが、宝塚記念予想の結果如何では助けてあげなくもない。」
…ていうか、競馬予想コーナーだってば!
馬番 | 馬名 | 馬齢 | 騎手 | 予想 |
---|---|---|---|---|
1 | リンカーン | 牡6 | 横山典弘 | ▲ |
2 | (父)トウカイカムカム | 牡5 | 池添謙一 | |
3 | (父)アイポッパー | 牡6 | 藤田伸二 | ○ |
4 | ダイワメジャー | 牡5 | 四位洋文 | △ |
5 | (市)ハットトリック | 牡5 | 岩田康誠 | |
6 | [地]コスモバルク | 牡5 | 五十嵐冬樹 | |
7 | (市)ナリタセンチュリー | 牡7 | 田島裕和 | |
8 | (市)ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | ◎ |
9 | (父)カンパニー | 牡5 | 福永祐一 | |
10 | (父)シルクフェイマス | 牡7 | 柴田善臣 | |
11 | (父)ファストタテヤマ | 牡7 | 武幸四郎 | × |
12 | (父)チャクラ | 牡6 | 小林徹弥 | |
13 | (父)(市)バランスオブゲーム | 牡7 | 田中勝春 |
別名・ディープインパクト壮行レース。四冠目を手にした最強馬にとって、ここは負けられないレースです。この馬に限っては調教タイムが平凡だとか何とか関係無し。競馬予想ファクターの全てを飛び越えた存在。競馬に絶対はありませんが、1着になる可能性が今回のメンバーで一番高いのは事実。◎:ディープインパクト。古馬として充実期を迎える今、どう考えても逆らえません。
残り12頭。京都に自信のある連中が多く、悩ませてくれます。京都全勝のハットトリック、マイラーと見せかけ、前々走で2,000mの大阪杯を完勝したカンパニー、GIに弱い馬ながら、京都のGIは全て1桁着順バランスオブゲーム…。しかし、先にあげた3頭は全て安田記念で2桁着順に敗れた馬ばかり。不利もありましたが、それにしても負けすぎな感があります。
結論です。○:アイポッパー。京都では前走以外全て複勝圏。父親の名を見るに世相的にもおもしろそうです。▲:リンカーン。レコードの反動が心配ですが、手の合う横山典JKが乗る以上、外せません。△:ダイワメジャー。京都は過去1度しか経験していませんが、GIでかつハナ差の2着。安田記念組で唯一狙えそうです。×:ファストタテヤマ。過去、幾度と無く京都で穴を開けてきました。今回の京都開催、外に不自然に伸びる場所があるようです。もしかしたら―――
あとはコスモバルクが怖いですが、この馬はダイワメジャーの出ているレースで1度も先着できていません。今回も(ダイワメジャー2着の場合に)3着どまりかもしれません。
春最後のGIはディープインパクトと共に。馬連予想は次の4点でいきます。
1-8 | 150,000 HP |
3-8 | 150,000 HP |
4-8 | 100,000 HP |
8-11 | 100,000 HP |
凪砂:「安田記念の儲けと、虫たちを売り払った儲けで借金は帳消しになったわ。勢いで当ててやる!3連単マルチ2-3-8(6点)、枠連2-6、あとは季節柄で3 アイポッパー、5 ハットトリックの複勝も買っておきます。外れるなんてありえない!」
玄澄:「俺はこの馬に全てを賭ける。11 ファストタテヤマから3連単マルチ1頭軸総流し(396点)!」
Road of the 凱旋門。ディープインパクトにとって、文字通りの壮行レースとなるのか、または残る12頭の中に五冠目を阻止する馬がいるのか?その答えは6月25日、京都競馬場で明らかになります。いよいよ、春の総決算です!
着順 | 馬番 | 馬名 | Kogaマーク予想 |
---|---|---|---|
1 | 8 | ディープインパクト | ◎ |
2 | 7 | ナリタセンチュリー | |
3 | 13 | バランスオブゲーム |
正解:馬連 7-8 19.2倍 | |||
---|---|---|---|
1-8 | 150,000 HP→0 HP | ||
3-8 | 150,000 HP→0 HP | ||
4-8 | 100,000 HP→0 HP | ||
8-11 | 100,000 HP→0 HP | ||
残り:722,000 HP | |||
回収率:298.7% |
雨の降りしきる京都競馬場。バランスオブゲームが先頭に立ち、あとはシルクフェイマス、ダイワメジャーらが先団、ディープインパクトは後方2〜3番手という、予定調和ともいえるパターン。直線でバランスオブゲームが逃げ残りの形にもっていくも、余裕の手ごたえで差を詰めていくディープインパクト。そつない競馬で最後は2着に4馬身差。仕掛けが遅めだったせいか、天皇賞のような強烈なイメージは無かったですが、その実力は正しく日本最強馬にふさわしいもの。重馬場さえも彼の敵では無かったようです。GI5勝目を手土産に、遠くはフランス、凱旋門賞へ駒を進めます。秋に、その強さを見せて欲しいです。
13頭立て、しかも鉄板の本命がいるレースの予想だというのに、厳しい結果になりました。極論を言えばディープインパクトを除く12頭から選ぶのですから、4頭選んだならデタラメでも1/3の確率で当たるというのに―――。天皇賞でディープインパクトに抗ったために疲労を引きずった天皇賞上位組をチョイスしたのが大きな痛手でした。
2着のナリタセンチュリーは天皇賞12着ながら、これは長期休み明けの緒戦。叩き2走目の上昇効果は絶大でした。休み明けの前は(2005年の)京都記念を勝ってるのですから、狙えないはずは無かったです。狙った馬はダイワメジャーは4着、そのほかの馬はさらに下位に沈みました。この敗戦で、同一シーズンGI予想4勝目の夢は散りました。気を取り直して、秋にがんばります。
玄澄(げんちょう):「さすがだ、この阿呆は期待を裏切らん!
▲ リンカーン 9着(2番人気)ダメだ、コイツは笑い話だ!本命を負かすと考えた対抗『○』印打った馬が最下位、ビリ、ドンケツ、それも2年連続の快挙なんて!」
凪砂(なぎさ):「ありえない…」
フン、てめえらも似たようなもんじゃないか。その最下位になった馬・アイポッパーの複勝買ってたのはどこのどちらさまでしたっけ?さらに11着のファストタテヤマからマルチ3連単買って逆3連複当てたのは誰でしょうね?
玄澄:「…。おりゃ!」
うわっ!痛い!いきなり頭突きかまして来やがった!レッドカードだ!退場、退場!
玄澄:「…あっそ、俺は侮辱された。逆3連複とか何?何のこと?そうだ、今日からお前のことをイタリアの某選手になぞらえてコガラッツィと呼ぼう。!」
なんだ、その呼び名は!お前が先に挑発したんだろ!
凪砂:「…コガラッツィ?」
(バキッ!)
ぐわっ!どこに隠し持ってたその鉄パイプ!あれ、凪砂(なぎさ)さん?
玄澄:「コガラッツィ」
(ザクッ!)
何、玄澄まで、そのナイフは―――
凪砂:「コガラッツィ」
(バゴッ!)
玄澄:「コガラッツィ」
(ブシュッッ!)
凪砂:「コガラッツィ」
(ガッ!)
…くそ、こんな…はずで…は…
玄澄:「とどめだ!バンジージャンプ!コガラッツィ」
うわ、空高く舞い上がって―――落ちて来…
(ブスッ)
ぐふっ。何度目だ…こんな目に遭うのは。
*:「どうだ。強力な『洗脳ドラッグ』で二人を洗脳してKogaを始末してやったわ。二人とも、気分はどうかな?」
玄澄:「…。」
凪砂:「…。」
*:「しかし、Kogaと同レベルの買い方しか出来ないとは、玄澄もふがいない奴だ。さて、Kogaよ。HPが残っているのだ、暫くすれば目が醒めるはず。札幌記念でさらなる地獄を見せてやろう。」