玄澄(げんちょう)：「Kogaよ。ついに到着したぞ。ここが、天竺(てんじく)大雷音寺だ。」

あれ？このシリーズ継続中なの？何だ、この巨大な建物は！これが…天竺なのか？

玄澄(げんちょう)：「その通り。私はありがたいお経を貰うため、毎年ここを訪れる。さて、そろそろ…殴りこむか！」

殴りこむ！？おい！

＊：「玄澄(げんちょう)三蔵法師！今年こそはお経を渡しません！私、今年の『天竺の番人』、狂い咲き『小梅田 勇(こうめだ ゆう)』と申します！」

え、番人？どういうこと？お経ってそういうもの？

玄澄(げんちょう)：「そうだ、勇気とは『力』！お経とは、力で手に入れるもの！今年の刺客は大したこと無さそうだ。」

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「ならば、これをお聞きくだされ〜♪…ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんかちゃんちゃん」

うわぁ、何だこの不協和音は！力が抜ける！どうしてと思ったら昨日飲んだアレルギー鼻炎の薬が実は人に言えない薬でした〜！チクショー！

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「私の歌を聴くと、『チクショー』なエピソードを語りたくなるのでした〜」

玄澄(げんちょう)：「相手の術中に嵌りやがって、情けないヤツだ。さあ、ボヤボヤしている暇は無い、始まるぞ。ＧＩ・高松宮記念予想だ！」

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「ほほほ、私に勝てるとでも。」

こんな状態で予想ですか〜？チクショー！

前哨戦の阪急杯が1,400mに距離延長、そして同じく前哨戦のオーシャンＳがGIIIに昇格。少なくとも「相性の良い前哨戦」については、今までの傾向を鵜呑みには出来なさそうです。また、今年は前哨戦が荒れに荒れているのが特徴。ここも一筋縄では決まりそうにありません。

今回はいきなり穴馬から行ってみます。◎：ギャラントアロー。メンバーを見てみた感じ、ハナを主張する馬はこの馬1頭。昨年は強力な同型カルストンライトオがいて、一昨年は阪急杯1番人気からの巻き返しを期待されマークを受ける存在でした。先行馬に不安な馬が多い中、思い切ってここから行きたいと思います。○：シンボリグラン。混戦で１番人気濃厚の馬を信頼しすぎるのは危険ですが、ファルコンS3着、CBC賞勝ちという中京実績は見逃せません。前走のチグハグな競馬のダメージさえなければ…。▲：シーイズトウショウ。前走の中山は度外視。中京は得意コースですから、状態さえ完璧なら悲願を達成してもおかしくありません。△：キーンランドスワン。最近は不調が続きますが、GIになると不思議と好走することが多いです。過去に前走大敗からいきなり変わり身を見せた実績もあります。さらに高松宮記念に限っては昨年2着、一昨年3着。主役不在の今年のメンバーならば…。×：ウインクリューガー。GIホース、ラインクラフトではなく、こちらを狙います。出走枠の18番目に滑り込んだ幸運。調教は絶好ながら、展開に恵まれないチグハグな競馬が続くので、もし中舘JKと手が合えば一発あっても不思議ではありません。

以上、5頭選びましたが、展開一つでどうにでも転ぶだけに難しいですね。強いてあげればコパノフウジンは左回りが全く駄目なので自信の切りです。馬連予想は次の6点でいきます。

玄澄(げんちょう)：「相変わらずのチャランポラン予想だ！やはりKogaには任しておけん！私は、3 プリサイスマシーン から馬連総流し(17点)で勝負だ。」

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「徒然なるままに書き散らした『小梅田予想』お聞きくだされ〜♪…ワイドBOX 9-11-14-16-18(10点)で予想したけど〜お金持ってませんでした〜チクショー！ ♪…ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんかちゃんちゃん」

あああ…去年の神戸新聞杯でトウカイトリック買って大損したから、先週の阪神大賞典はトウカイトリック切ったら2着に来やがったから馬連買ってた俺は大損でした、これは実話だよチクショー！

玄澄(げんちょう)：「Kogaの馬券の下手さだけなら、お釈迦様も敵うまい…。さすがはリバースゴッド。」

ドバイワールドカップの遠征組と比べ、国内ＧＩは手薄になりました。絶対的本命不在の大混戦。どの馬にもチャンス到来。中京スプリント戦・高松宮記念は3月26日、午後3時40分から！

先頭に立つギャラントアロー、鈴を付けに行くコパノフウジン。その他先行勢にオレハマッテルゼ、ラインクラフト、プリサイスマシーン、トウショウギア等など。シンボリグランは今回も立ち遅れ、後方からの競馬。

待ったなしの直線。ギャラントアローを飲み込む先行勢、プリサイスマシーン、オレハマッテルゼ、シーイズトウショウ。外からラインクラフト。そして、直線後半で抜け出し、先頭でゴールインしたのがオレハマッテルゼ。鞍上の柴田善JKは2000年高松宮記念(キングヘイロー)以来、丁度6年ぶりのＧＩ戴冠となりました。下級条件のレースでは安定した騎乗を見せる柴田善JKも重賞、特にＧＩになると苦戦を続けていましたが、ここでは見事な騎乗。おめでとうございます。

―――正直、柴田善JKをＧＩで買うのは…という思いがありました。過去に何度か印を打ったことはありましたが、自分が本コーナーを開始してから(01年天皇賞(秋)から開始)、１度として連対の無かったジョッキー。いつかは…とは思っていましたが、その「いつか」を狙い損ねました。穴狙いということで先行勢に無理やり「不安点」を見出し、ギャラントアローの大逃げを予想しましたが、結局後続につつかれ轟沈。1,200未経験とはいえ、1,400は経験有、この中で1枚格上のラインクラフト無印もいただけなかったです。次、がんばります。

玄澄(げんちょう)：「さすがはKogaだ。話にもなりゃしない。」

ち…チクショー…チクショー！

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「当たり負けながら一人勝ち〜負けなのに勝ちとはこれ如何に〜チクショー！♪…ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんかちゃんちゃん」

玄澄(げんちょう)：「くそ、こんな相手に敗北を喫し、お経を持ち帰れないとは…玄澄三蔵法師、一生の不覚。」

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「いや、そなたは本命が４着まで来てるでは無いか。天竺のお経はやれんが、代わりにこういうお経をさしあげましょう。♪…ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんかちゃんちゃん」

な、なんだ？う、うわぁ…生気が、生気が吸い取られるぅー！

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「Kogaといったな、予想の下手なおぼっちゃんよ。今からそなたは修行を経て、『お経』へと転生することになる。」

な、何それ？

小梅田 勇(こうめだ ゆう)：「本来なら99日間の修行が必要じゃが〜今回は特別に私の歌によって、99日分の修行が5分で完了する。すなわち、５分でそなたはありがたい『お経』へと生まれ変わるのじゃ。♪…ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんかちゃんちゃん」

な、何ぃー！わあ、５分経った！ち、チクショオオオオオオォオーッ！

玄澄(げんちょう)：「というわけで、Kogaが転生したお経を日本まで持ち帰ったが、こんなの、いらないや。」

い、いらないとは何事だ！ありがたいお経だぞ！ありがたい…

玄澄(げんちょう)：「うわ、お経がしゃべった！気持ちわる。ぽいっと。じゃあな。」

うわあ、捨てられた！誰かー！この、この『捨てお経』を拾ってー！？