*:「見つけたぞ、お前が噂に聞くリバースゴッド・Kogaか。」
いきなり誰ですか?
*:「玄澄(げんちょう)の刺客、と言えば分かるかな。夏はホン・ヨンジョンがお世話になったな。オイラは玄澄第二の刺客・ギター侍こと波田四駆(はたよんく)。ヨン様とでも呼んでくれ。」
「通称・ヨン様」だと?ふざけるな!
波田四駆(はたよんく):「これは玄澄の元で働く者の宿命なのだ。もっとも、あんな鉄板レースを外したホン・ヨンジョンは刺客クビだがな。さて、ここでKogaよ。オイラがお前のリバースゴッドぶりを斬ってやろう!。 Kogaが先週秋華賞当てたって言うじゃない… でも、Kogaは予想コーナー始めてもう丸3年になるというのに、桜花賞皐月賞オークスダービー菊花賞天皇賞春秋に有馬記念…旧八大競走と呼ばれるレースをこのコーナーで、実の一度も的中させていないですから…残念!
ぬおおお…そんな話信じられるか!い、いや、ほ、本当だ!一度も、一度も当ててない!うわ、ぐわああああ!
波田四駆:「つまりまとめると、こういうことだ。 GIを取れる器の馬がいるという話じゃない… でも、Kogaに目をつけられて予想で◎印を打たれた時点で馬に過度のプレッシャーがかかってイレ込んで惨敗することになりますから…残念!
く…オレの印にそんな力など無い!!
波田四駆:「Kogaは今までの3年間GIレースを予想して◎印1着がわずか6回、そしてその全ては1番人気か2番人気っていうじゃない…。それは、Kogaの持論が予想で全く通じてない証拠ですから…。予想する価値無しなんだよ!いや、逆の意味で参考になるか。じゃあこれからもどんどん予想してくれリバースゴッド!斬り!そして、切腹!!」
ぎゃあああ!いきなり人の腹をかっさばく…な…き…菊…予想…ぐふっ。
波田四駆:「おっと、オイラとしたことが本当に斬っちまったい。」
…ゼヘヘヘ…こういうことも…あろうかと…予想…紙…。
波田四駆:「このメモは?なんだKogaよ、もう事前に予想していたのか。それじゃ用なしだ。斬って正解、と。」
…い…いや…それは…違…ぞ…斬り…
馬番 | 馬名 | 馬齢 | 騎手 | 予想 |
---|---|---|---|---|
1 | オペラシチー | 牡3 | 佐藤哲三 | ▲ |
2 | (父)カンパニー | 牡3 | 柴原央明 | |
3 | グレイトジャーニー | 牡3 | 小牧太 | |
4 | スズカマンボ | 牡3 | 安藤勝己 | |
5 | (市)ホオキパウェーブ | 牡3 | 横山典弘 | △ |
6 | (父)シルクディレクター | 牡3 | 熊沢重文 | |
7 | (父)(市)エーピースピリット | 牡3 | 吉田豊 | |
8 | ケイアイガード | 牡3 | 松永幹夫 | |
9 | (外)トゥルーリーズン | 牡3 | 四位洋文 | |
10 | ハーツクライ | 牡3 | 武豊 | |
11 | ストラダジェム | 牡3 | 福永祐一 | |
12 | ブルートルネード | 牡3 | 池添謙一 | |
13 | (父)コスモステージ | 牡3 | 小池隆生 | × |
14 | ハイアーゲーム | 牡3 | 蛯名正義 | ◎ |
15 | [地]コスモバルク | 牡3 | 五十嵐冬樹 | ○ |
16 | ブラックコンドル | 牡3 | 赤木高太郎 | |
17 | モエレエルコンドル | 牡3 | 田中剛 | |
18 | (父)デルタブルース | 牡3 | 岩田康誠 |
3,000mはどの馬にとっても未知の距離。距離適正を見破るのは困難ですが…
◎:ハイアーゲーム。右回りが苦手というよりは、中山と阪神のコース形状が合わないのではないでしょうか。京都外回りならば長くいい脚が使えると思います。蛯名JKは3年前にマンハッタンカフェで菊花賞を制しており、そのイメージで差しに回れば好結果が出るのではないでしょうか?普通に行けば今の京都は差し有利の馬場だと思います。○:コスモバルク。性能だけなら群を抜いている実力を持っていると思います。ラジオたんぱ杯2歳Sの勝利もあり、関西だからといってイレ込みがきつくなる心配も無いでしょう(元々イレ込みは激しい馬ですが…)。昔の格言「菊花賞は強い馬が勝つ」意味合いならばこの馬がもっとも勝利に近いはず。地方馬の星として、悔いのようにがんばってください!▲:オペラシチー。前走は太め残り+内に閉じ込められて惨敗しましたが、ここまで古馬に混じって戦ってきた経験が生きるのではないでしょうか?佐藤哲JK+佐々木調教師の組み合わせオペラハウス産駒ということもあり、距離適正はあると思います。最内を生かしてロスを減らして最後に外を回る、というのが理想です。△:ホオキパウェーブ。春に2,400mのレースを勝っていることより、距離適正は十分。横山典JKの手腕にも期待したいと思います。×:コスモステージ。2,500mのレースを勝利していることから距離適正はあると見ます。そして、陣営の逃げ宣言。今の京都は外の差しが有利ですが、もし最後の直線でこの馬が4馬身も5馬身も、いやそれ以上後ろを離していたとしたら―――大穴で抑えます。
ハーツクライは思い切って切ります。武豊JKがおそらく最後方から進んで、直線で届かない光景が容易に想像できます。来て4着まで…といったところでしょうか。
馬連予想は次の6点でいきます。
1-14 | 30000pts |
5-14 | 30000pts |
13-14 | 10000pts |
14-15 | 50000pts |
1-15 | 30000pts |
5-15 | 10000pts |
波田四駆:「それではオイラのやり方で菊花賞を斬ってみせよう。 Kogaがハーツクライは切りって言うじゃない… でも、Kogaに印つけられた馬たちが調子を崩してその隙に直線大外から突っ込んできますから…残念!
…勝つ…。
波田四駆:「対決に負けた方は罰ゲーム!斬り!そして、切腹!!」
ああ…覚悟は…いや…すでに…虫の…
昨年、百日草特別から始まった、ある地方馬の挑戦。皐月賞では伏兵の台頭に阻まれ、ダービーでは絶望的ハイペースの前に沈没。しかし、この秋北海優駿、セントライト記念を勝ち、再びクラシックの舞台に駒を進めてきたコスモバルク。今年のクラシックはいつも中心にこの馬がいました。そして、その挑戦も正念場。3冠ストーリーの最後を飾る菊花賞、3,000mの長丁場。見せ掛けの実力は通用しない2度の坂超え。1日以上に及ぶ輸送を乗り越えてやってきたこの地方馬は菊花賞馬となることができるのでしょうか?それとも、中央馬がこれを阻止するのでしょうか?
菊花賞は10月24日15時40分発走。泣いても笑っても、その3分数秒後、淀のビッグスワンの前を先頭の馬が駆け抜けた瞬間、2004年クラシックも幕を閉じます。
結果へ着順 | 馬番 | 馬名 | Kogaマーク予想 |
---|---|---|---|
1 | 18 | デルタブルース | |
2 | 5 | ホオキパウェーブ | △ |
3 | 1 | オペラシチー | ▲ |
正解:馬連 5-18 112.8倍 | |||
---|---|---|---|
1-14 | 30000pts→0pts | ||
5-14 | 30000pts→0pts | ||
13-14 | 10000pts→0pts | ||
14-15 | 50000pts→0pts | ||
1-15 | 30000pts→0pts | ||
5-15 | 10000pts→0pts | ||
残り:195,000pts |
予想としている立場としては最悪のスタート。印つけた2頭(うち1頭は本命ハイアーゲーム…)が出遅れという、この時点で菊は終わっていたのかもしれません。一方…道営の夢を乗せたコスモバルクは―――
出だしは上々。しかし、最初の3コーナーを前に、モエレエルコンドルにつられる格好で早くも馬群を引っ張る形になってしまいました。最初の直線では出遅れながら2番手にまで持ってきたコスモステージと共に1コーナーから2コーナーへ。ハーツクライは予想通り後方から。そして出遅れたもう一頭、ハイアーゲームは内々を通って挽回を図ります。
向こう正面、一応ペースを落とすことはできたコスモバルク。向こう正面では先頭をキープ。先に後退していくコスモステージを尻目に、4コーナーも先頭で回ります。しかし、このコスモバルクを目標にレースを進めてきて、ここで外に並びかけてきたのがデルタブルース。途中まではコスモバルクが根性で先頭に立っていましたが、相手ははステイヤー血統のダンスインザダーク産駒。長丁場の適正を持つこの馬がとうとうコスモバルクを競り落とし、先頭に。この瞬間は、道営の夢が砕け散った瞬間であったのかもしれません。追いすがろうとも追いつけない。内からホオキパウェーブに交わされ、最後はオペラシチーにも並ばれ、鼻差で破れ、4着での入線となりました。
北国の勇者の「クラシック」での戦いはこれで一応の幕を閉じました。クラシックでは栄冠を手にすることは叶いませんでしたが、終始先頭で目標にされ、距離不安も抱えた中での4着は力のある証拠であると思います。今年のクラシックを皆勤した馬はわずか4頭。そして、うち2戦で掲示板を確保したのはコスモバルクただ1頭です。これこそが誰よりもクラシックで頑張った証であると言えるのではないでしょうか。この後は古馬として(その前にジャパンカップ、有馬記念の片方を使うかもしれませんが…)、中央への挑戦を続けて欲しいと思います。「一度きり」というプレッシャーはもうありません。どこかのGIを取ることが出来れば、それもまた快挙です。挑戦もこれで一区切り、今はゆっくりと休んでください。そして、また競馬場でターフを駆け抜けるのを楽しみにしています。
さて、終わってみれば上位にはステイヤーの素質を持った3頭が並びました。菊花賞馬となったデルタブルースも2,500mの長距離の勝ち鞍がある馬ですし、コスモステージと同じく注目していたんですが…大外枠と、公営兵庫の岩田JKが、他ではともかくGI、しかも長距離では…(コスモバルク推しているのにこっちはそんな理由で切るんだ)ということで切ってしまいました。本命馬のハイアーゲームは出遅れるわ直線で内の馬場の悪い場所に入るわで11着惨敗。もう、この馬は右回りが駄目だと認めます。弱点を承知で本命にしたのですから、言い訳もできません…。
波田四駆:「やはり、こうなったか。 Kogaがハイアーゲーム本命だ、京都の右回りなら大丈夫だって言うじゃない… でも、Kogaに目をつけられて予想で◎印を打たれた時点で丁寧に出遅れまでして惨敗することになっちゃいましたから…残念!
それにしても本命11着かよ。しかも今まで最低着順4着の馬を2桁着順に惨敗させるなんて言い訳できませんから…。残念!さすがはリバースゴッド!斬り!」
ぐぎゃあ!本当に斬りやがって…当てた翌週はこんなものさ。ハァ、ハァ。ステイヤー選択を間違えた(穴にコスモステージを選択してしまった)オレが愚かだったよ。ウググ…
波田四駆:「じゃあ、罰ゲームだな。」
な、何でだよ!ハーツクライだって惨敗…ウグ…
波田四駆:「Kogaが言い訳してるじゃない… でも、両者が当てられなかったときは本命馬の後先で勝負を決めるのですから…残念!
。」
ぐぎゃああああ!ぐふっ。
波田四駆:「ははは、口ほどにも無い。しかもステイヤー選択で間違えたとか言い訳したコスモステージは最下位だしな。お、凄い、大穴とはいえ、×印が3戦連続で最下位だ!
残念!重箱の隅までリバースゴッドなKogaに乾杯!斬り!」
グ…追い討ち…本当に、ぐふっ。
波田四駆:「これが本当のGAME OVERと。残念!ウケなかった!斬り!そして、切腹!!」
…また…追い…う…