ズバリ言うわよ。

-競馬GI予想2004・第29回エリザベス女王杯(11/14 京都 芝 2,200m)-

予想 結果
前回のあらすじ:天皇賞(秋)を余裕で外したKogaは怪我の治療費を払えずに力尽きてしまった!

ここは…どこだ?

*:「ここは『大殺界(だいさっかい)』。『この中では』あなたの運気は極端に低下して何事もうまく行かなくなってしまうのよ。」

いや、違うだろ?大殺界って、そういう「時期」のことだろ?

*:「目上には敬語を使う!礼儀すらなってないじゃない。ようこそ、大殺界へ。」

夕菜(ユウナ):「そしてお久しぶりです。つまりは、あなたは先々週の傷が原因で…あれですね。力尽きて現世から別の世界に来ちゃったと。水先案内人は私、夕菜(ユウナ)、そして現世とこの世界を行き来できる占い師・太木国子(ふとき くにこ)さんです。」

太木国子(ふとき くにこ):「ということで、俗に言う、『現世とは違う世界』なのよ。元々の大殺界はさっきアンタが言ったとおりなんだけど、ここはそういう『世界』。」

よく分かりました。こういうのも慣れましたし。

太木国子(ふとき くにこ):「あらあら、慣れるというのはよろしくないねえ。この世界をなめてもらっちゃ困るよ。それ。」

う…うぐぐ…体が崩れてゆく…

太木国子(ふとき くにこ):「これは『ほんの冗談』よ。」

「ほんの冗談」じゃねえよ!ああ…次は、う、うわ、目の前に怪物がー!殴られた!痛い!痛い痛い痛い痛い!あれ?いつの間に溶岩の中に!熱い熱い熱い!次は北極海の真ん中に放り込まれた!冷たい冷たい冷たい!

太木国子(ふとき くにこ):「ということで、この『大殺界』ではあたしの言うことを聞かないと、あなた地獄に落ちるわよ!

いや、すでに…ここ、地獄…

太木国子(ふとき くにこ):「地獄と一緒にしないでよ。ここは大殺界!そうだ特別に占ってあげるわ。えーと、こんなの出ました。あんた、今から改名しなさい。いや、改名しろ。改名した。

夕菜(ユウナ):「ところでコガキッキーさん。」

誰がコガキッキーだ!

夕菜(ユウナ):「今からエリザベス女王杯の予想が待っております。」

それどころじゃないよ!この大殺界から早く出せよ!

太木国子(ふとき くにこ):「あら、下界ではリバースゴッドと呼ばれたコガキッキーの実力を見たいわね。いや、見せろ。さもないと地獄に落ちるわよ。

わ、わ、分かりましたっ!

馬番馬名馬齢騎手予想
1 メモリーキアヌ牝4秋山真一郎 
2 マイネヌーヴェル牝4佐藤哲三 
3 グローリアスデイズ牝3小牧太 
4 (父)オースミハルカ牝4川島信二×
5 ドルチェリモーネ牝3岩田康誠 
6 レクレドール牝3渡辺薫彦 
7 スイープトウショウ牝3池添謙一
8 ヤマニンアラバスタ牝3松永幹夫 
9 (父)オースミコスモ牝5本田優 
10 (父)メイショウバトラー牝4武幸四郎
11 (父)(抽)シンコールビー牝4四位洋文 
12 (市)アドマイヤグルーヴ牝4武豊
13 (外)レマーズガール牝4赤木高太郎 
14 エリモピクシー牝6福永祐一 
15 スティルインラブ牝4幸英明
16 [外]ウォートルベリー牝4C.ルメール 
17 エルノヴァ牝5O.ペリエ 
18 (父)(地)ブライアンズレター牝5川原正一 

3冠ロードを駆け抜けて来た3歳牝馬と、熟女たちの世代対決。格がものを言う傾向にあるようです。そして、ここ2年は3歳馬が台頭していますが…来ているのはどれも格上の馬ばかり。古馬優先の方針は今年も変えません。

◎:スティルインラブ。春の不振は牡馬相手が苦手だったことが原因。前走休み明けの3着が全てを物語っています。かつてのダイヤモンドビコーだって、牡馬相手と牝馬限定で別馬になっていました。実力を発揮できなかったフラストレーションは相当のもの。やっと実力を発揮できる舞台が来ました。1年越しの夢を期待して、今年は本命に推します。○:アドマイヤグルーヴ。中1週、このレースで成績の悪い6枠、という不安材料がありますが、秋の天皇賞3着は母親譲りの力の証明。府中牝馬あたりをステップにしてきていれば桁が違ったはずです。ローテーションの不安の分は割り引きます。▲:スイープトウショウ。ローズSで苦杯を飲まされた相手・グローリアスデイズレクレドールも出走してきますが、秋華賞でキッチリ借りを返しました。京都の適正も考えてこちらが上と断言できます。GIホースとして格も問題なし。3歳の穴馬は来ない、そう信じてこの実力馬だけを今回3歳馬で指名させていただきます。△:メイショウバトラー。今年に入って福島での惨敗の後は安定した成績。それなりに長いところでも走り、怖い逃げ馬の典型と言えます。昨年のこのレースではスマイルトゥモローの自滅的逃げに巻き込まれましたが、今年はチャンスがあると思います。過去、このレースで5枠の成績が極端に悪いですが、逃げ馬に限っては3着とかもあるので、ジンクスを破れるかもしれません。×:オースミハルカ。逃げ馬でもう一頭。重賞4勝の大物食いのこの馬を最後に抑えます。距離適正は怪しいですが、前走で差しての勝ちは大きいと思います。1年経って地力も強化しているのではないでしょうか。

馬連予想は次の6点でいきます。

使用ポイント:150000pts・残りポイント:-115000pts
4-1520000pts
7-1530000pts
10-1520000pts
12-1540000pts
7-1230000pts
10-1210000pts

太木国子(ふとき くにこ):「やっぱダメだわアンタ。ところでグローリアスデイズは買わないの?」

いや、3歳には厳しいでしょ?昨年、一昨年はあの段階で横綱級に抜けていた馬だったし。それが今年そのまま古馬になっているんですよ。今の3歳が太刀打ちできるわけないじゃないですか。

太木国子(ふとき くにこ):「グローリアスデイズ買いなさい。そうすれば一生大殺界のあなたの運気も上がるでしょう。何その顔。いいから黙ってグローリアスデイズ買っとけっての。ああ、予想は別に変えなくていいから。外れるのを見るのが一興だし。グローリアスデイズの馬券は絶対買っときなさい。さもないと地獄に落ちるわよ。

夕菜(ユウナ):「私も買わせてもらいますわ、グローリアスデイズ。」

太木国子(ふとき くにこ):「そういうこと、これはコガキッキー、アナタの運気を上げるための薦めなのよ。さもないと、地獄よ。地獄に落ちるわよ。

あ…は…はい…(涙目)

それぞれの牝馬が、それぞれの思いを胸に女王決定戦に臨みます。京都4戦4勝のわがまま娘の追い込みが決まるのか?盾3着、ダントツの実績を持って3年連続優勝騎手と共に良血の力を見せ付けるか?それとも、不振にあえぐ三冠馬がこの大舞台で再び輝きを見せるのか?淀の女王決定戦は11月14日、15時40分からです。


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伸びゆく者。堕ちてゆく者。

-競馬GI予想2004・第29回エリザベス女王杯結果・はずれ-


着順馬番馬名Kogaマーク予想
112アドマイヤグルーヴ
24オースミハルカ×
317エルノヴァ 

正解:馬連 4-12 32.7倍
4-1530000pts→0pts
7-1530000pts→0pts
10-1530000pts→0pts
12-1520000pts→0pts
7-1230000pts→0pts
10-1220000pts→0pts
残り:-115,000pts

相変わらずゲート入りを嫌がるスイープトウショウ。この馬に限ってはそれがもはや「個性」。しかし、秋華賞と違ったのはスタート時に本当に出遅れてしまったことでした。道中、最後方からの競馬を余儀なくされます。逃げるのはメイショウバトラー。2番手にオースミハルカメモリーキアヌと続きます。そして、中団からいい感じで進んでいるスティルインラブ、それをマークするようにアドマイヤグルーヴ。昨年、このレースで一騎打ちを演じた2頭。依然として最後方のスイープトウショウは向こう正面の半ば過ぎでようやく動きます。

4コーナーを回り、メイショウバトラーを捕らえようとするオースミハルカ。それより後ろではアドマイヤグルーヴスティルインラブが動こうとします。馬群を捌いて手ごたえ抜群のアドマイヤグルーヴに対して、手ごたえの無いスティルインラブ。完全に置いていかれ、後方の馬群に飲み込まれます。

一方でついに先頭に立ったオースミハルカ。しかし、外から来たのは怪物・アドマイヤグルーヴ。中1週のローテーションも問題なし、抵抗する相手を力で競り落とし、2年連続の女王に輝きました。女傑の娘もまた女傑だった。昨年よりも力を増している走り。計り知れない実力をまざまざと見せ付けられました。オースミハルカは惜しくも2着でしたが、重賞4勝の実績は伊達では無かったです。レースの内容も勝ちを重ねるごとに強くなっていて、大舞台での好走に繋がったのだと思います。出遅れたスイープトウショウは追い込むも5着。掲示板は死守しましたが、残念ながら実力を出し切れませんでした。実力を伸ばす余地はまだまだあると思いますので、来年以降の活躍に期待しましょう(ていうか、次のゲート試験通るのでしょうか…それが心配です)。

そして、スティルインラブ。かつての面影は鳴りを潜め――完全な力負け、9着に終わりました。正直、ここまでなのかな…という気がします。春の不振は牡馬相手だから、と思っていましたが、衰えによって確実に彼女の競走能力は蝕まれていたようです。とはいえ、昨年の三冠物語は決して幻にはなりません。阪神牝馬Sに挑戦するとのことなので、これが復活のきっかけになってくれれば…と思います。ここでダメならあるいは現役を退く英断も必要なのかもしれません。



予想ですが―――スティルインラブを本命に推したことは後悔していません。むしろ、紐でオースミハルカよりメイショウバトラーを上位に評価してしまったことの方が…本当に紙一重で2頭の評価を決めて、失敗しました。今回は馬券も予想と同じ買い目だったので…泣きそうです。

千載一遇のチャンスを逃した気分…


太木国子(ふとき くにこ):「だからグローリアスデイズ買いなさいって言ったでしょ?」

いや、グローリアスデイズは今回の結果に何ら影響を及ぼしていないんですが!

太木国子(ふとき くにこ):「グローリアスデイズが複勝圏(3着まで)に来るとは一言も言ってないじゃない。アタシはあなたの運気を上げるための手段のつもりでアドバイスしたのよ。あなたはグローリアスデイズを買わなかった。だ・か・ら・あなたにツキが来なかった。そして馬券だって外れちゃったじゃな〜い!」

夕菜(ユウナ):「あ、私、当たりました。グローリアスデイズは残念だったけど、この馬の2枠から枠連総流しで儲かりました。ありがとうございます。」

太木国子(ふとき くにこ):「ほら。見てみなさい。」

いや、関係ないでしょ?いやマジで。でも、グローリアスデイズ→2枠と連想すれば関係あるのか…?

太木国子(ふとき くにこ):「そんなことは問題ではない。真理はもっと深いところにあるの。所詮コガキッキーってところね。それじゃ、罰ゲーム。地獄へ落ちなさい!」

たすけ…て…うわあああああ!

夕菜(ユウナ):「あーあ、落ちていきました。これは、運命ですか?」

太木国子(ふとき くにこ):「運命よ。され、コガキッキーを始末したところで、あなたも占って上げましょう。これは、あなたはいいことが続きそうね。がんばりなさいよ。」

夕菜(ユウナ):「ありがとうございました。がんばります。」




− (こんな状況でも)マイルチャンピオンシップへ続く −

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