前回のあらすじ:エリザベス女王杯を天性の勘で外したKogaは、大殺界の地獄へ突き落とされてしまった! ▼ |
―――う…うぐ、気づいてみれば…これが地獄か?何て狭い場所だ!
大澄(おおちょう)春香:「地獄へようこそ。今あなたは棺桶の中にいるんだよ。そりゃ狭いワ。」
棺桶?
大澄(おおちょう)春香:「しばらくアンタの魂だけがどっかに飛んでいってたみたいだけど、現世に戻ってきたみたいじゃない。よかったじゃないか。もっともすぐに逆戻りだがな。おい、エル・ノバー!この棺桶、この『ポール・シュルツ』の墓に埋めちゃいなさい。」
エル・ノバー:「イェッサー!」
待て待て!出せ、出せー!
???:「寸勁!!!」
ゴシャーッ!
う…で、出られた、出られたっ!あ、あなたは安田記念のときに世話になった、ザ・プライド!
ザ・プライド:「お久しぶり。修行して私は以前よりパワーアップしたわ。」
大澄(おおちょう)春香:「その力、通じると思ったら大間違いヨ。それに、今回はアタシの右腕・エル・ノバーに来てもらってるの。」
エル・ノバー:「おーお、よく見たらお前、キードーじゃない。昔はアタシに負けないくらいの殺し屋だったというのに、どうしたんだ?ん?」
キードー(ザ・プライド):「相変わらず、根性悪い女だこと。エル。」
エル・ノバー:「あんたみたいな炭酸の抜けた殺し屋にアタシが倒されるとは思わないけどね。これでも喰らいなさい!それ!」
バン!
う、うごおおっ!
エル・ノバー:「どう、岩塩の弾の味は…って、あれ?」
キードー(ザ・プライド):「外したようね、エル。腕が鈍ったんじゃない?」
エル・ノバー:「フン、長く銃を扱っていればこんな日もあるわ。命拾いしたわね、キードー。それにしても、外すどころかようわからん男に当たるなんて。」
ひどい…ひどい流れ弾…競馬…予想…
大澄(おおちょう)春香:「あらそうだったわ。もっとも、そんなざまで予想なんてできるかしら?。」
…見ていてください、師匠…
馬番 | 馬名 | 馬齢 | 騎手 | 予想 |
---|---|---|---|---|
1 | (市)ギャラントアロー | 牡4 | 幸英明 | △ |
2 | (父)フォルクローレ | 牝5 | 佐藤哲三 | |
3 | [外]ラクティ | 牡5 | P.ロビンソン | ◎ |
4 | (父)マイネルソロモン | 牡4 | 小牧太 | |
5 | (外)ファインモーション | 牝5 | 武豊 | |
6 | (父)マイソールサウンド | 牡5 | 本田優 | |
7 | デュランダル | 牡5 | 池添謙一 | |
8 | テレグノシス | 牡5 | 横山典弘 | |
9 | (父)(市)バランスオブゲーム | 牡5 | 田中勝春 | × |
10 | (父)(市)(地)プリサイスマシーン | 牡5 | 藤田伸二 | ▲ |
11 | メイショウボーラー | 牡3 | 福永祐一 | ○ |
12 | (市)アドマイヤマックス | 牡5 | 武幸四郎 | |
13 | マイネルモルゲン | 牡4 | 後藤浩輝 | |
14 | (父)ナイトフライヤー | 牡5 | 柴原央明 | |
15 | ダンスインザムード | 牝3 | C.ルメール | |
16 | ロードフラッグ | せん7 | 松永幹夫 |
とにかく気になるのが、1枠、2枠、4枠が過去10年近く連対していないこと。でも、今年はその1枠、2枠、4枠に強力なメンバーが揃いました。さすがにこれらが雁首そろえて討ち死にすることは無いと思うのですが、5枠より外の馬が穴を開けるかもしれません。
最初はデュランダルを選ぼうと思っていました。しかし…すぐ隣に同型の追い込み馬がいるんですよね。2頭揃って後方尽か…あるいはテレグノシスだけが微妙に上がってくるのか…正直、人気馬に死角が無いようでありまくりなのが今回のレースではないでしょうか。迷いに迷いまくって、結局は一番嫌っていた2枠の馬を本命にしてしまいました。外国の馬ならばきっとジンクスは関係ないと思います。◎:ラクティ。次は5枠、6枠から1頭ずつチョイス。○:メイショウボーラー。この馬、前に行く馬なのに肝心なときに枠に恵まれない(8枠)ということが多いイメージがあります。6枠11番+マイル戦なら勝機があるかもしれません。▲:プリサイスマシーン。人気は無い馬ですが、過去の最低着順は6着。それに、平坦巧者じゃないですか?今回、ある意味最も怖い馬だと思います。△:ギャラントアロー。今回、先行馬は多いですが、何が何でも逃げという馬はこの1頭だけです。前走のスワンSでは逃げ馬の宿命というべき沈み方をしましたが、今回はマークも薄くなります。昨年あわやというシーンも見せました。他の馬の駆け引きを全てぶち壊しにする可能性もあります。×:バランスオブゲーム。過去のGIを見て気づきました。この馬はマイラーです。休み明けに強いその他の概念を全て捨て去って、この馬を最後に抑えます。
密かにGI4戦で全て裏目に来ているダンスインザムードは消します!中1週で天皇賞激走したダメージは絶対残っているはずです。第二のシンボリクリスエスをここで作らないためにも…。馬連予想は次の6点でいきます。
1-3 | 10000pts |
3-9 | 10000pts |
3-10 | 20000pts |
3-11 | 30000pts |
1-11 | 10000pts |
10-11 | 20000pts |
ザ・プライド:「私には復讐する権利がある!7 デュランダルから馬連総流しで勝負よ。」
エル・ノバー:「愚かな…。ヒモに人気薄が来るとでも?ちなみにアタシは11 メイショウボーラー3着固定で、1,3,5,7,13,15へ3連単3着流しよ。合計30点で勝負。」
大澄(おおちょう)春香:「さて、アタシは別にやる気も無いし。別に当たり負けでもいいわ。デュランダル、ファインモーション、バランスオブゲーム、テレグノシス、ギャラントアローのワイドBOX(10点)で適当に勝負ね。あと、12 アドマイヤマックスの複勝。以上で何か引っかかれば万歳、と。」
晩秋、淀のターフで行われるマイル王決定戦。デュランダル、ファインモーション、ギャラントアロー、バランスオブゲームと、昨年の1着〜4着までが揃ったように、レベルの高いレースになりそうです。そして、イギリスから参戦のラクティ。GI5勝とダントツの戦績を持つ強豪。昨年の香港カップでも2着に入るほどの実力馬。今からどんなレースになるのか、楽しみで仕方ありません。11月21日日曜日、1マイルの激闘が繰り広げられます。
着順 | 馬番 | 馬名 | Kogaマーク予想 |
---|---|---|---|
1 | 7 | デュランダル | |
2 | 15 | ダンスインザムード | |
3 | 8 | テレグノシス |
正解:馬連 7-15 10.5倍 | |||
---|---|---|---|
1-3 | 10000pts→0pts | ||
3-9 | 10000pts→0pts | ||
3-10 | 20000pts→0pts | ||
3-11 | 30000pts→0pts | ||
1-11 | 10000pts→0pts | ||
10-11 | 20000pts→0pts | ||
残り:-215,000pts |
欧州最強馬と謳われ、期待を背負ってこのマイルチャンピオンシップに挑んだラクティ。しかし―――スタートで大きく出遅れ、その後無理に押し上げていって、(そのときのスピードは確かに凄かったですが)直線ではチグハグな競馬のツケが来たのか、全く反応もせず、直線に沈んでいくばかり。今回は実力を発揮できなかったように思えます。
そして、馬場の内外の差が激しい淀の直線、内を進んだ先行馬にはキツイレースになりました。逃げるギャラントアローは4コーナー先頭で沈み、代わって馬群を引っ張ったメイショウボーラーも直線半ばで外の集団にあっさりと抜き去られ、その他の先行馬も一団となって沈んでいきました。来たのはほとんどが追い込み勢。斤量を生かして鋭く抜けてきたダンスインザムード、今年は末脚を伸ばすことができたテレグノシス、そして最後方から追い込んできたマイネルソロモン。しかし、これらをものともせず、最高の末脚でぶっちぎり、貫禄を見せたのはやはり昨年の覇者・デュランダルでした。昨年は伏兵としての勝利でしたが、今年は王者としての横綱競馬で貫禄の連覇を果たしました
追い込みという、展開に左右されがちな脚質にもかかわらず、どんな展開でも追い込んできて、絶対に見せ場を作る。名馬という存在を久々に目にしたように思えます。2着のダンスインザムードも厳しいローテーションをはねのけて、3歳牝馬ながらの2着。テレグノシスは昨年こそ遠征疲れを引きずって惨敗しましたが、今年は実力を発揮して3着に滑り込みました。
さて、今回は何も言うことはありません。思い切って上位人気をばっさりと切ってその結果が大惨敗、いや、それ以上です。4着までに印をつけた馬が1頭もいません。印をつけた馬で最高着順がプリサイスマシーンの5着。もう、完全に展開を読み違えたばかりか、人気馬ラクティを16頭立て14着に沈めるわ、これは予想と呼べる代物ではありません。ひそかに過去3年で2勝していたレースでここまでひどい結果になってしまうとは…。そして、今回も見事に(?)期待を裏切って連対を果たしたダンスインザムード。もう、自分にとって第2のシンボリクリスエスです。とにかく、狙って来なくても当てることは可能ですが、切って来られたらその時点でアウト。今後、ダンスインザムードの出るレースは全てヒモで押さえて、他の馬で当てるしか方法はなさそうです。
大澄(おおちょう)春香:「ひどい当たり負けだけど、ワイドが当たったわね。」
キードー(ザ・プライド):「こっちも当たり負けだけど、馬連で当てたヨ。こっちの勝ちだヨ。」
大澄(おおちょう)春香:「そのようね。今回はあたしの負けだわ。安田記念のときにあんたが言ってた恋人、住所はこの髪に書いてあるわ。あんたに会いたがってるわよ。」
キードー(ザ・プライド):「感謝するヨ。それじゃ、あばヨ。」
大澄(おおちょう)春香:「さて、あとはこの男をどうするか…。」
え…え、っと…いや、今回は…
エル・ノバー:「こりゃ駄目だわ。錯乱してる。しょうがない、Kogaよ、負け続けてるあなたにこの1億円をあげるわ。」
…え?マジ?マジで?あ、本当だ!アタッシュケースの中に札束がギッシリ!しかも全部新10000円札だ!ヤッホウ!
シュッ!ガプッ!
う…うぐっ…噛まれた!ヘ、ヘビ!?
エル・ノバー:「私の友達を紹介するわ、ブラック・マンバよ。ブラックマンバ、この人が筋金入りのリバースゴッド・Kogaよ。」
あががが…
エル・ノバー:「まあ、
▲:プリサイスマシーン 5着
○:メイショウボーラー 7着
×:バランスオブゲーム 8着
◎:ラクティ 14着
△:ギャラントアロー 15着
という、逆ワイドが当たるような駄目駄目予想をするバカにつける薬はこれくらいしかないしね。ブラック・マンバについて教えてあげるわ。『ひと噛みで、分泌される毒の量は膨大である。』私はこの『膨大』って言葉がずっと好きだったわ。めったに文章で使うことが無い。『Kogaの◎印は馬に膨大なプレッシャーを与える』、くらいしか使い道が無いのに。」
ぐ…ぐは…はぁ…
大澄(おおちょう)春香:「あら、それだけの毒を受けても立ち上がるなんて。でも、残念ね。アンタを生かしておくことはできない。消し馬ワンツースリー、そしてこのレース昨年は当てたものの本命は14着。そして今年も大惨敗+本命14着。言い訳なんていらない、キングオブリバ−スゴッド。これでおしまいよ。五点掌爆心拳!」
ぐはあっ!…な、何を…
大澄(おおちょう)春香:「動かないほうがいいわよ。五点掌爆心拳を受けたものは…5歩歩けば心臓が破裂する。」
そんな…バカ…な…1歩…2歩…ひ・で・ぶ!
大澄(おおちょう)春香:「いやあ、某漫画『北斗の●』のごとく、壮絶な最期だったわね。それにしても2歩で心臓が破裂したみたい。どうしてだろう?」
エル・ノバー:「ブラック・マンバの毒も効いてたからでしょうね。さて、これどうします?」
大澄(おおちょう)春香:「今度こそ『ポール・シュルツ』の墓に埋めてあげるわ。新しい棺を用意して、エル。」
エル・ノバー:「イェッサー!」
敗北に敗北を重ね、ついに史上最悪の予想をしてしまったKogaは罰ゲームでとどめを刺されてしまった!果たして来週、ジャパンカップダート&ジャパンカップの予想をKogaはすることができるのか? ▼ |