随筆・方丈古賀

四〜六

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七 − スシ悔いネェ −

「寿司食べに行こうぜ」と誘われることは数知れずあります。OKの返事はしますが、その度にビクビクしていることがあります。

何かというと、常識知らずの僕は、寿司を見て、それが何の寿司なのか言い当てることができません。

「卵焼き」や「いくら」のように、他と比べて独特の形をしているものならまだしも、トロ、まぐろ…あれ、他にどんなものがありましたっけ?そもそも名前がポンポン出てくるくらいならば、多分見分けはある程度付きます。とりあえず、自分が分かるものを次にまとめてみました。

[Kogaが判別可能な寿司ネタ] いなり寿司、卵焼き、いくら、たこ、いか、えび、きゅうり巻き、うに、サーモン

しかも、ここで初めて「寿司ネタ」という言葉が出てきました。この表現に自信が無かったのです。それにしても恐ろしい、上記以外の寿司ネタはマジで区別がつきません。店でメニューを見ても注文することすらできません。Googleで適当に検索してみたところ、名前聞いて分からないのは次のネタです。

[Kogaが判別不可能な寿司ネタ] 大トロ、穴子、ねぎとろ、ブリ(はまち)、まぐろ、がり、たい、小肌、えんがわ、赤貝、いわし、ばってら

…魚系は駄目みたいです。いくら、うに以外の寿司ネタは出されれば食べてるので、大半は知らず知らずのうちに食べていると思います。しかし、「これは『まぐろ』だー」と意識しているわけでなく、只々「おいしー」と言ってるだけ。勿体無い話、という以前に日本人としての何かが欠落している気がします。

寿司の握り2個を「一貫」と呼ぶ数え方もつい最近知りました。メニューに「一貫120円」みたいなことが書いてあって、とりあえず一貫頼んでみると皿に2個の寿司が乗っているのを見て「あれ、これ二貫じゃないの?」というマジボケをずっと続けていたわけです。



ここまで寿司に無知だと実生活に影響が出るレベルに達していますが、回転寿司の場合は適当に出てくるネタを取って行くのを続けていればOKなので、耐えることはできます。取るネタはそもそも区別が出来ないため気分任せですが、一応最後は卵焼きで締めるという意味不明なこだわりも持っています。いいんです、見た目で区別が出来ないものに対して、舌で味の良し悪しを決めるなんてできません。そこには「おいしー」という感想しかありません。あ、大丈夫です。寿司ネタの種類は分かりませんが皿の色くらいは区別付きます。豪華そうな皿は避けるようにしてます…。

「で、回転してない寿司の店ではどう乗り切るんですか?」

  1. とりあえずダンマリ。
  2. 「Koga、寿司頼まないのか?」
  3. 「えーと、じゃあ、まぐろ、いか…←(最低限名前を知ってるネタを適当に)」

…乗り切れません。むしろ、回転以外の寿司屋でまともにメニューが頼めるよう、勉強すべきです。



これを見てしまった知人の方々へ―――こういう僕ですが、今後も遠慮なく寿司を食べにお誘いお願い致します。



(二〇〇六年五月十三日 記)

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八 − もし×××にイン●ルが入っていたら −

もしサッカーボールにイン●ルが入っていたら―――

「ちょっとちょっと強く蹴るなって!痛いんだよ!痛い痛い!ていうかてめえらちょっとぶつかったくらいでコロコロ倒れんなよ!俺の身にもなってみろや!てめえらなんかより俺の方が数十倍痛い目してるんやぞ!

こら、青い服の連中、チンタラパス回しやってるんじゃねえ!ゴールに入れるのがてめえらの使命だろうが!蹴れや!この痛みから解放してくれ!あの『ゴールネットにズバァアアアッ』って感触が好きなんだよ!だから早くゴールに向かって…痛っ、おーい、そっちはゴールじゃないっつーの!ヘタクソー!

何だこのヘタクソ連中は!む、よく見たら青い連中より黄色い服の連中の方がずっと上手そうだな…おおお、いい!いい!この蹴り方ならそんなに痛くない!うわぁ、弾むような感触だ!そうそう!よし、こうなったら黄色い服の連中の味方になるか。お、ゴールに向かってシュートだな!さすがだ、ゴールに向かって一直線!よし、ここでこうだな、ちょっと左右にブレてみると…はははは、キーパー取れないでやんの!よーし、ゴールネットにドカーン!うっひょ〜!

この網目の感触がいいんだよねぇ!最高だ、やめらんないぜ!ああ、もう病み付きだ。黄色い服の連中ガンバレ!そして俺に嫌というほど快感を植えつけてくれ!




もしリラッ●マにイン●ルが入っていたら―――

「俺を見て癒される〜とか声は聞くけど、今ひとつブレイクしきれてないんだよなぁ。『今どきの最強癒し系キャラクタ・リラッ●マ特集やろうぜ』みたいな声も聞かないしさ。ここは俺自身が何か一発当てないといけないのかなぁ。

とりあえず第一の手としてファンシーショップやゲーセンのUFOキャッチャー他の景品は制圧したが…そうだなぁ。世間にもっと売込みが必要があるな。そのためには、人間にイメージキャラクタをさせる必要が。今ならそうだな、蛯●友里あたりに任せれば確実だが彼女忙しいからなぁ。同じCan-canモデル出身の押●もえや山●優あたりで手を打つか…いや、癒しとなると微妙なのか?個人的な趣味ではスキャンダルのせいで微妙にメディア露出が減っている上●樹里とか…ああ、彼女のハスキーな声は癒されないし、好きじゃないなぁ。

そうだ、松●亜弥がいた!以前よりCMでも顔を見ない気がするし、よし、決定だ!早速ハ●ープロジェ●トに行ってオファーだオファー!


( 1時間経過 )

…くそ、何が『●マの仕事依頼はお受けできません』だ!人種差別だ!あれ?とにかく、イメージキャラクタが駄目となれば…CDデビューだ!俺の癒しの歌声を世の中の平凡ピープルちゃんたちに聞かせてやる●マ!まずはavexに売り込むか、よし、がんばる●マ!」




もし正●丸にイン●ルが入っていたら―――

「オレッチ、腹痛の薬としか思われてないみたいだけどなぁ、本当はもっといろんな症状に効果のある万能薬なんだぜ?たとえば、知っている人もいるだろうけど、歯痛に効くって話。虫歯がズキズキ痛むならさぁ、オレッチを歯の痛む部分に詰めるんだ。すると痛みが和らぐんだぜ。

それだけじゃないぜ、より万能な万能薬に生まれ変わるためにオレッチ、いろんな成分を取り込んでみたのさ。もう数え切れないくらいいろんな物質を取り込んでよい薬になれるか試したけど…良かったのが、●●●●●●。これによって、ちょっと黄昏たい気分のときにハイになれるんだ。それから、●●●●とか●●●●●●●●。これは外科で見てもらうような病気に効くもので、骨折しても1日で骨がくっつくんだぜ。おう、もはや現代医学の限界を超えたスーパー万能薬に生まれ変わったぜ、今のオレッチは●●●も含んでる。わずか1時間で0.1の視力が1.5まで回復しちゃう。正●丸さえあれば、医者もメガ●ド●ッグも参●製薬も商売上がったりだな、ハハハ。



ああ、ただオレッチの取り扱いには気をつけてくれ。使用者の約83%が使用後3ヶ月以内に何らかの、とても口には出せない症状を訴えて病院に強制収容になってるから。




(※本節の内容は全てフィクションです。)



(二〇〇六年八月十九日 記)

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九 − 欲を求め続ける生き物 −

人という生き物は、欲を求め続ける。日々常々、そういう光景を目にします。

ずっと欲しがっていたモノが手に入れば、すぐに、次に欲しいものが出てくる。

数年前は阪神タイガースの目標は「最下位脱出」。気がつけば「今年も優勝や!」「セリーグ連覇や!」。中日に水をあけられ、優勝が遠のく現状の阪神に満足できていない自分がいます。少なくとも2001年ごろから比べると、今の阪神の強さは夢のごとし。当時は、「巨人に勝てば大ニュース」「Aクラス?何それ」といった世界。野村監督は戦力発掘に躍起になり、ペナントレースなどは二の次、規定試合を何とか消化し、プロ野球チームとしての義務を果たすだけのチーム状態でした。

それが今はどうでしょうか。当時の負け組体質は完全に消え、プロの球団として十分に戦えているチームになっているではありませんか。全ての選手が順調というわけには行かず首位は遠のいていますが、それでも9月時点で暫定2位。1995年〜2001年では7年中6年で最下位に位置したチームがここ4年で4、1、4、1位。「よ・い・よ・い」ですよ。今年、2位ないし、3位だったとしても、数年前までは夢だったAクラス入り。「良い良い」としようではありませんか。十分良くやってますよ、今の阪神タイガースも。





うぁあぁああん(人知れず号泣)


グスン。恥ずかしいところを見られてしまいましたね。とにかく、人は欲を求め続けるのです。僕が今家で使っているパソコン、CPUはAthlon 2200+の1.8GHz。買った当時は「うわぁ、速ぇ、すげぇ」と思っていましたが、長く使っていると次のパソコンが欲しくなるものです。そういや起動中のファンの音が心なしかうるさくなってきた気がします。ポータブルな環境が欲しくなって、ノートパソコンが欲しくなったりもします。あ、これは前々から言ってる気がしますが。

自作で組み立ててみたいという話も前々からしていますが、一向に作り始める気配がありません。挙句の果てには自宅サーバ用マシンやその他○○専用マシンが欲しいなどと言い出します。そんなにパソコンがあったら部屋がパソコンまみれになってしまいますし、とても扱いきれるわけがなく、ただのガラクタと化します。



欲は留まることを知りません。苦労して買った「Nintendo DS Lite」の2台目が欲しいとかも言ってた気がします。まだ旧型のDSしか無いのならいざ知らず、「DS Lite」があるなら、満足にゲームができてそれでいいだろうに。2台目を買ったところで使い道は「『Nintendo DS Lite』を持ってない友達とも対戦できる」くらいしか使い道がありません。または「色違い」の本体で時々、気分転換。贅沢極まりない世界です。

それにしても、「Nintendo DS Lite」って、いつ行っても売り切れですよね…。8月になってから増産という話を耳にしたのですが、それでも(少なくとも自分が立ち寄る店では)売り切れ状態が解消されません。一人1台あればいいはずですから、こんなに売り切れ状態が長引くのはおかしい気がします。本当に流通しているのかさえ疑いたくなります。一部の店を除いて実は入荷すらしてないのでは?という気がします。いや、本当に入荷しているとしても、新しい色の本体も出ていることですし、絶対…

2台目、3台目を購入している連中がたくさんいる!

に違いありません。いや、絶対にそうでしょ?




結局、欲を満たす瞬間こそが一番楽しい瞬間であり、それを求め続けているのかな、という気がします。

(二〇〇六年九月十六日 記)

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