俺の名前はヘオ・ソンダーソン。コンピュータのハッキングが得意な男だが、そんな設定はどうでもいい。早速メールが来ているぞ。なになに…
「気をつけろ…マトリッコガが見ている…」何だコレ。消えない。まさか…伝説のハッカー、モーヒアスのメッセージ?
*:「それはだな、ヘオ・ソンダーソン。」
…誰だ?人の部屋にいきなり入ってくるなよ。
*:「私はエージェント・スニス。君を探していた。」
…客か?俺の探しているのはモーヒアスだ。
エージェント・スニス:「残念ながら彼は危険人物だ。会わせる訳には行かない。うわ?」
*:「おい、ヘオ!今のうちに逃げろ!この建物を出て…」
って、いきなり何なんだ!?オロオロ…
*:「ちっ、俺が連れて行くしかないようだ。ヘオを連れて逃げ切れるか…?」
エージェント・スニス:「逃げる気か。逃がしはしない。」
*:「私が相手よ!」
エージェント・スニス:「き、貴様はトリニテ!貴様も来ていたか。…ここは分が悪そうだ。一旦引くとしよう。」
何なんだ…お前達は一体…そしてあの、俺を探していたとかいうヤツは…。
*:「それには説明が長くなる。奴が体制を整えて再びこの場所に現れるかもしれん。手短に話そう。私はモーヒアス。」
モーヒアス?まさか…●icrosoftを始めとした各重要コンピュータ会社そしてこの世に存在するあらゆるサーバにハッキングをかけている、あの伝説のハッカー…?
トリニテ:「確かにあなたから見ればそう見えるわね。そうそう、自己紹介がまだだったわ。私はトリニテ。よろしく。」
モーヒアス:「さて、ヘオ君。君はネットではマトリッコガについて知りたいと言っていたね。」
ああ、そうだが?教えてくれるのか?
モーヒアス:「ああ。マトリッコガは至るところにある。テレビを見ているときにも、電車で居眠りしてヨダレをたらしているときも、ボーナス直後のくせにケチって、大学のサークルの後輩に2000円しかおごらなかったときも、その1週間後の忘年会で飲みすぎて次の日に『頭痛いやっぱ日本酒2合はやり過ぎた』と思っているときも、●●●●●が●●●●●って●●●●●(自主規制)なときも…常に存在する。」
…誰かの体験談みたいだな。最悪のたとえだということは分かる。
モーヒアス:「さて、ヘオ。真実を知るために、お前にはこれからこの青い薬と赤い薬のどちらかを飲んでもらう。青い薬を飲めばお前は元の平凡な生活に戻れる。赤い薬を飲めば、お前は平凡な生活を抜け、不思議の国のアリスのウサギのごとく、真実を目にすることであろう。」
トリニテ:「例えが微妙にまちがっているけれど、気にしないでちょうだい。」
モーヒアス:「本来ならお前に選択を強いるところだが、お前の性格から青い薬を飲みそうだ。それでは話が進まんので、イヤでもこの赤い薬を飲ませる。選択の余地無し!飲め!飲め!飲め!」
ひやぁああ!ゴクン。う、これは…これは?
トリニテ:「その薬は『追跡プログラム』。あなたの真実を求めるための道しるべ。じゃあ、偉大なるGreat journeyに行ってらっしゃ〜い!」
何がGreat journeyだう、うわああああ!
…あれ?ここはどこだ?変な…中?カプセル?あ、デカイ機械が!捕まる!どこに連れて行くんだ?う、うわあああ!
はっ!
トリニテ:「気が付いたのね、ヘオ。」
お…俺は一体どうなってしまったんだ?…
モーヒアス:「ようこそ。現実の世界へ。」
現実の世界?
モーヒアス:「まあ、手短に話すとだな、お前が今まで生活してきた世界は『マトリッコガ』と呼ばれる世界、この現実世界で虚構として作られた世界というわけだ。人々は全てカプセルの並ぶ『畑』で栽培されている。お前がさっき見たのも、それだ。それを、我々が助けた。」
信じられねえよ!近づくな!俺は夢を見ているんだ!覚めろ!J●ROに訴えるぞ!
トリニテ:「信じられないのも無理は無いわね。説得させたいところだけど、私たちには時間が無い。仕方無い、この注射打ちますか?プスリと。」
う、はぁあああぁ…はぁい、信じまーす。
モーヒアス:「さすがはトリニテの調合した●●●●●(←自主規制)だ。さて、我々は『マトリッコガ』の中の全ての人類を解放しなければならない。倒さねばならない敵はエージェント・スニス。お前を襲ってきたアイツだ。奴は『マトリッコガ』の人類を全て掌握している。」
ということは…俺も管轄下にあったと。
モーヒアス:「そういうことだ。つまり、あの時点でお前の勝てる敵では無かった。ということで、今からエージェント・スニスを倒すための特訓を『マトリッコガ』の中で始める。」
特訓して勝てるのか?
モーヒアス:「ああ、俺が保証する。何たって、お前は救世主だからな。」
俺が救世主…?どうしてそんなことが分かるんだ?
トリニテ:「この10面体サイコロを6個振って決めたのよ。喜びなさいよ。宝くじ1億円よりも低い確率なのよ。」
誰が喜ぶか〜!帰りたい!マトリッコガか何か知らないが今までの生活に!
トリニテ:「薬が切れてきたみたいね。もう一本打ちますか。プスリ。」
ふわあぁあ!特訓がんばりまーす。
…ここがマトリッコガの内部…つまり、俺が今まで暮らしていた世界…ていうか、ただの白い空間。
モーヒアス:「マトリッコガは一種のプログラムだからな。ここは正確には我々の作り出したプログラム空間だよ。さて、まずはカンフーの特訓でも…うわあ!」
エージェント・スニス:「さて、モーヒアスよ。お前に聞きたいことがある。」
モーヒアス:「何、どうしてここまで来れるんだ?」
エージェント・スニス:「私自身は完全なプログラムだからな。プログラムのあるところにスニスアリ。今回はもうすぐ時間切れなんで理由は省略するがモーヒアスを捕まえればもうヘオに用は無い。せいぜい絶望に打ちひしがれるがいい。」
ていうか、何が起こってるかさっぱりなんですが。あ、逃げた。これからどうなるんでしょ…?
…あーあー、モーヒアスが捕まっちゃった。オラ、知らねぇっと。
トリニテ:「何ボサっとしてるのよヘオ!後を追うわよ!」
おい、俺の特訓はどうなるんだよ!
トリニテ:「なあに、実戦特訓ということでどう?」
ふぁ…ファイナルアンサー…。ガンバリマス。
トリニテ:「来たわ。ここがエージェント・スニスの管理するセンタービルよ。何怖がってるの?武器はたくさん用意したわよ。思いっきり暴れましょう。」
…うん。
ロビーフロアの警備員A:「誰だ?武器チェックをさせてもらうぞ。…って、うわあ!」
バババババババババババババババババババババ!
警備員A:「!!ア゛アァ!(吐血)」
警備員B:「警備員Aッ!俺もア゛アァ!(やっぱり吐血)」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
パキュンパキュンパキュンパキュンパキュンパキュン!カランカラン!カチャッ!
警備員C:「!ア゛ァ!ア゛」
ズドドドドドドドド!
ズギュルルルルルドルルルルルルルルルルダダダダダダ!
パパパパパパパパパバパパパパパパパパ!
ドヤッサドヤッサドヤッサドヤッサドヤッサドヤッサドヤッサドヤッサ!
警備員D:「春香…信二を頼んだぞ…ぐふッ。」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!
バババババババババババババババババババババ!
パキュンパキュンパキュンパキュンパキュンパキュン!カランカラン!カチャッ!
ズギュルルルルルドルルルルルルルルルルダダダダダダ!
シュパパパパパパパパパパパパパパン!
うわああああああ!
トリニテ:「ヘオ?…って、ちょっとかすったくらいで絶叫するんじゃない!もう、片付いたわよ。さっさと最上階へ向かいましょう。」
ていうか、擬音だけじゃ何が起こったか分からないね。
トリニテ:「全くだわ。今のアクションシーンは最新撮影技術『ブレッド・タイム』の実力を120%発揮する最大の見せ場だったのに。」
…何それ。
トリニテ:「ここが…最上階?あ、モーヒアス!待ってて。今、縄をほどくわ。」
モーヒアス:「来るなトリニテ!これは罠だ!」
…後ろだ!
エージェント・スニス:「君からだよソンダーソン君。バンッ!」
トリニテ:「ヘオ!」
…やられて…たまるかぁあ!
モーヒアス:「あれは…弾をエビ反りでかわすとは…まるでエージェントだ。なんて速い動きなんだ!」
トリニテ:「そうよ!やっぱり彼は救世主なのよ!」
こいつは俺が倒す!お前たちは先に逃げろ!
モーヒアス:「おお、時間の都合もあって救世主が使命に目覚めた!これは行けるぞ!」
エージェント・スニス:「本当は皆殺しにするところだが、その気概を買って貴様から片付けてやろうソンダーソン君。」
…クイッ、クイッ。(右手を自分のほうに、何かをつかむ様な感じで動かして、相手を挑発)
エージェント・スニス:「全く、この『マトリッコガ』という世界は不愉快だよ。人間の匂いが充満している。その中でもオナラだ!臭くてたまらない!家でオヤジとかがしてるあれなんて最悪だろ!お前も経験があるだろう!」
…俺に聞くな。管理人に聞けよ。って、何の話だ。
エージェント・スニス:「…とにかく俺は外に出たいんだ。全てを手に入れたい。そのためにもまずは邪魔な貴様の存在を消してやる!」
ドカッ!バキッ!ドッ、ドッ、ドッ、グシャ!
ぐおおおおっ!痛っ!
エージェント・スニス:「これが格の差というものだ。我々に管理されている人間が俺にかなうわけが無い。」
モーヒアス:「まずいな…今のままではヘオに勝ち目は無い。」
トリニテ:「そんな!どうすれば…」
モーヒアス:「…心を解き放つんだ、ヘオ。自分を信じるんだ。マトッリコガでの力の限界は自分で無意識に押さえつけているから生じるんだ。自分は最強であると信じろ。そうすれば全てか適う。ボブ・サッ●にだってなれるんだ。」
トリニテ:「微妙な例え…。で、信じればエージェントに勝てるの?」
モーヒアス:「エージェントは強いといっても、マトリッコガに縛られた存在だ。限界はある。あいつなら…ヘオなら超えられる!」
エージェント・スニス:「それではこの85式拳銃で止めをさしてやろう。さらばだ、ソンダーソン君。」
くそ…ここで負けて…なる…も…の…
ドン!
うおおっ!ぐふっ!
エージェント・スニス:「くくくっ…心臓は…止まってるな。俺の勝ちだ。」
…。ふあっ!
エージェント・スニス:「何?息を吹き返しやがったか。しつこいな。もう一発弾丸ぶち込んで終わりにしてやる!」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
エージェント・スニス:「アハハハ!我慢できなかったぜ。勢いで何発も撃っちまったよ…て、何!撃った弾丸が全て…ヘオの目の前で静止している!」
…バラバラバラバラバラバラッ!
エージェント・スニス:「何だ、何の魔法を使ったんだ!こいつめ!こいつめ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!
…無駄だ。
ピタッ。…バラバラバラバラバラバラッ!
…次はこっちから行くぞ。しゃああっ!
エージェント・スニス:「ま、待てっ!ゴボボッボッ!ぐ…ぐ…ギャアアアッ!」
(ヘオはエージェント・スニスの口から体内に入り、内部からスニスを爆発させた!)
…勝った。まるで、自分が自分でない感覚だな。よし、戻ろう。
モーヒアス:「すごいなヘオ。マトリッコガで力を引き出す方法を教えられていないのにそれを実践するとは。」
へ?何もしてないんだけど。大体一度銃で撃たれて…そのとき俺がもっと強くて第64代横綱の●みたいだったら負けるわけ無かったと思って…
モーヒアス:「それだよ。君は無意識のうちに心を解き放っていたのだ。君はやっぱり救世主だよ。」
トリニテ:「その例えにツッコミたい気はするけど…とにかく、今回エージェント・スニスを倒したことによって、マトリッコガから人類を解放する計画はグンと前進したわ。頑張りましょう。これからも、よろしく。」
任せていてください!
MATRIKOGA・あらすじ:どこにでもいそうなコンピュータハッカー・ヘオ・ソンダーソンはモーヒアスに導かれ、自分たちの世界が、コンピュータによって支配された世界・マトリッコガであることを知る。そのあといろいろあって救世主に目覚めたヘオはエージェント・スニスを倒したのであった。これで、マトリッコガの世界にも平和が戻りましたとさ。おしまいおしまい。
モーヒアス:「って、終わってどうするんだ!革命はこれから始まるんだ!前回スニスに勝ったからと言って、真の平和を手に入れたとは言えない。そこで、預言者・ミラクルに会いに行くぞ。」
…えー?いや、もういいよ。あんな怖い思いするなんてもうたくさんだよ。ねえ、トリニテ。
トリニテ:「そうよ。私のヘオをいじめたらこの私が許さないんだから、ねっ!」
モーヒアス:「おいおい!お前らマトリッコガの最終話からキャラ変わってるぞ!救世主に目覚めたはずのヘオがなんでまた弱虫に戻ってるんだよ!それに…」
トリニテ:「いつの間にヘオと私がラブラブになってるんだって?いいじゃない。恋愛の自由ってやつでしょ?」
モーヒアス:「いや、くそっ、前回のラストから今回の初まりまでに何があったんだー!」
まあ、映画の続編の最初は得てして話が急展開しているわけだな。新シリーズでは子供が3人くらいいるかもよ。…あ。コホン。やだー!行きたくない行きたくない!
モーヒアス:「今更とってつけたようにダダこねるな!とにかく、マトリッコガに入るぞ!預言者・ミラクルに会いに行く!」
…扉?
モーヒアス:「ヘオ。ここからはお前一人で行け。」
…え?怖いよ。怖いってば。
モーヒアス:「人類の生き残る道をミラクルが教えてくれるはずだ。そして、お前はそれを自分の内に秘め、実行するのだ。分かったな。」
無理だよ!僕には無理なんだってば!そんなの嫌だよ!ねえ!モーヒアス!ついて来てよ!
トリニテ:「ちょっとモーヒアス。私のダーリンをひどい目にあわせる気?」
モーヒアス:「ええい、ラチが開かん!こうだ!」
ガチャ!ポイ!
ひゃあ!
トリニテ:「ヘオ!…これが永遠の別れなのね。仕方ない、新しい恋人探そ。ねえ、モーヒアス。あんたって…」
モーヒアス:「…変わり身の早い女だな。とにかく、俺たちにもやる事があるぞ。」
トリニテ:「分かってる。これは人類を解放するための戦い。いつか終わるときが来る。がんばるわよ!」
あーあ…一人で捨てられちゃった…。ここは公園?ベンチに座っているのはおばあさん?
ミラクル:「よく来たね。ヘオ。」
どうして、僕の名前を?…!…預言者?
ミラクル:「あなたがここに来ることは分かっていた。モーヒアスに放りこまれることも、その途端トリニテがあなたのことを裏切るのも。」
え?トリニテが僕を裏切る?
ミラクル:「あなたと永遠の別れを悟った彼女は次の恋人を探そうとするわ。そして、捨てられたあなたは一人ぼっち。寂しいクリスマスを…」
「Style.K」の管理人Kogaじゃ、あるまいし!
ミラクル:「ごめんなさい。悪ふざけがすぎましたわ。でも、すべて真実。」
フォローになってねえよ!
ミラクル:「さて、これからあなたのするべきことを教えましょう。命を落としなさい。」
はぁ?何だ何だこの展開は!命を落とせ?ばかばかしい!しかもこれで今回は終わって次回に続く?ちょっと待てよ!俺に死ねってのかよ!おい、答えろよミラクル!…あ、寝てる。寝るなよ!
くそ、ミラクルめ。俺に死ねだと?あの「やぶ」預言者が!
???:「まあ、そういうことだ。ソンダーソン君。」
この声は!う…嘘だ!お前は俺が倒したはずだ!
???:「あの程度で私を倒せると思うな。しかし、あの敗戦がきっかけで私はマトリッコガのエージェントから除籍されちまったのだよ。あの忌まわしき戦いの記録を私は一生懸命詐称しようとしたのだけどね。結局上にバレちまって勘当の身なのだ。どう責任取ってくれるんだね?ソンダーソン君。」
知るかよ!
スニス:「エージェントでなくなった今、私は全ての力を解放できるようになった。こんなことも可能なのだ。」
スニス:「ゲッツ!」
何?スニスが二人?
スニス:「ところがどっこい玉すだれ。」
スニス:「あっと驚くた・め・五郎〜!」
スニス:「俺たちは、元はマトリッコガの住人なのだ。」
スニス:「マトリッコガ掌握の力を暴走させた今。」
スニス:「住人はみんな、私になる。」
これは!スニスが…100人?
スニス一同:「それでは予言どおり、君には消えてもらおう。」
ちくしょう!
ドカ!バキ!ガッ!ズダダ!ガッ!ゴッ!ビュンビュンビュンビュンビュンビュン!グシャ!ドガシャン!
スニス:「ほう。こうでなくてはおもしろくない!」
スニス:「第2ラウンド!」
ドカ!バキ!ガッ!ズダダ!ガッ!ゴッ!ビュンビュンビュンビュンビュンビュン!グシャ!ムニュニュ!ウィーン!ガシャーン!パリーン!パパパパパシュパパパ!ビュンビュンビュンビュン!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ…ガギャゴガシャガラーン!
くそっ…しつこいヤツラめ!…そうか、ここは公園。街灯を武器にしてやる!くらえ!
ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!
スニス:「ほあぎゃ!」
スニス:「ぐひゃ!」
( 途 中 省 略 )
スニス:「やられたー!」
スニス:「100人もいて負けるのなんでだろ〜!」
スニス:「くそ、これで終わったと思うな!今度、決着つけてやる!とりあえず、退散!」
ふう…勝った。スニスが生きていたとは…大変なことになったな。
トリニテ:「ねえモーヒアス。こんなところまで来てどうするつもりなの?このディナー会場に何があるというの?」
モーヒアス:「このディナーの主催者・ゲロビリジアンに、マトリッコガの制御地区への鍵の在り処を聞く。」
トリニテ:「…いよいよね。」
モーヒアス:「そうだ。む、ゲロビリジアンの方からお出ましか。」
ゲロビリジアン:「いやあ、君たちの方から出向いてくれるとは。私はマトリッコガに属するプログラムの一人、ゲロビリジアン。君たちの用は分かっているつもり〜さ〜♪」
モーヒアス:「じゃあ、さっさとマトリッコガ最深部への鍵の在り処を…。」
ゲロビリジアン:「じゃあ、等価交換♪最深部の鍵の在り処ならねぇ〜、君たちの…命!(ここでTIMの命のポーズ)取引成立〜♪」
モーヒアス:「なわけないだろうが!ならば力づくでも!」
ゲロビリジアン:「僕に逆らうなんてバカなヤツだねぇ〜♪僕のボディガード・ウインズを倒して追ってきな!じゃ〜に〜、ぐれいとじゃ〜に〜♪」
トリニテ:「…ねえモーヒアス!こういう奴なの?」
モーヒアス:「こういう奴だ。やるしかないようだな!」
ウインズ兄:「おや、ばかだねえ。こいつら俺たちと勝負するだってよ。」
ウインズ弟:「ばかだ。ばかなやつはおねんねしてな。」
モーヒアス:「俺の力をなめるな!最新式ガトリング銃でもくらえ!」
ドバババババ!バババババ!
ウインズ兄:「無駄だ無駄だぁー!俺たちは半透明になって全ての弾がかわせるんだよっ!お返し!ふうっ!」
トリニテ:「…うわっ、これは毒ガス?モーヒアス、ここじゃ不利よ!広いところに出ないと!」
モーヒアス:「くそ、一回会場の外に出るぞ!車で逃げる!」
トリニテ:「…分かったわ!」
ウインズ弟:「にがさないんだな。」
トリニテ:「…車には乗れたけど、あいつら半透明になったまま飛んでくるわよ!追いつかれる!」
モーヒアス:「このスピードなら毒ガスは散らせる。もっとも奴らには効かないだろうがな。」
ウインズ弟:「さて、おいついた。くびをしめてやろう。」
トリニテ:「あっ、実体化した!うっ!く…苦しい…」
モーヒアス:「くそ、この野郎、トリニテから離れろ!」
ウインズ弟:「おっとあぶない!とうめいになってにげよう!」
ウインズ兄:「さて、弟に気を取られているうちに前に回りこんでやる!」
モーヒアス:「うわっ、車の前を持ち上げて…なんて力だ!ひっくり返される!」
ウインズ兄:「あばよ!」
ウインズ弟:「おだぶつなんだな。」
…と、そうはいかないぜ!
ウインズ弟:「ああ、そらをとんでいる!」
モーヒアス:「ヘオ!」
トリニテ:「ヘオ…空飛べるようになったんだね。ますます救世主だわ。惚れ直しちゃう(ハート)」
モーヒアス:「(やっぱり変わり身の早いヤツ…)」
さて、そこの何となく半透明っぽい奴ら、俺が相手だ!
ウインズ兄:「何を!俺たちに歯向かうと…」
ゴオオ!ヘオはすさまじい火炎を吹いた!
ウインズ弟:「あつい!あつい!まいったー!」
ウインズ兄:「うわ、俺たち火に弱いんだよ!ぐ、負けだ。」
トリニテ:「ヘオ…炎も吐けるようになったんだね。ますます救世主だわ。惚れ直しちゃう(ハート)」
モーヒアス:「…それでますます救世主?まあいいや、とにかく口ほどにも無い奴らめ。」
ウインズ兄:「お前が言うなよ。…とにかく、そっちの空飛ぶ兄さんにはマトリッコガ最深部への鍵を教えてやろう。」
あ、そういうことになってたんだ。
モーヒアス:「何ていうか、事情ってヤツだ。」
ウインズ兄:「…ここから北に800kmのところに中央発電所がある。そこにマトリッコガの創造主・エグザイルがいる。そいつに掛け合うがいい。以上。ぐふっ。」
ウインズ弟:「…だそうです。ぐふっ。」
エグザイル?今までさんざんもじっていてここだけオリジナルと一緒かよ。あ、これもこっちの話。もとい、中央発電所…。そこに最後の敵がいる!行くぞ!
中央発電所…。ようやく来たな。ここにマトリッコガを牛耳るヤツがいるのか。
モーヒアス:「腕の見せ所だな。」
トリニテ:「命尽きるまで戦い抜きましょう!」
ああ。
…全く敵に襲われることもなく、最深部っぽい場所まで来てしまったな。拍子抜けだけど。とにかく、行くぞ!
モーヒアス:「さて…」
トリニテ:「ここからはヘオ一人で行って頂戴。」
え?ちょっと、二人とも一緒に来てくれるんじゃないの?
モーヒアス:「残念だが、このドアには特殊な結界が施されていて、救世主以外の者は入れないようになっている。ということでヘオ、あとは頼んだ!」
ちょっと待てよ!『腕の見せ所』とか『命賭けて戦う』ってさっき言わなかったか?
モーヒアス:「ああ、『お前の』腕の見せ所なのさ。」
そ、そんな〜!一人じゃヤダ!
トリニテ:「無事に帰ってきたらキスしてあげる。」
ヘオ・ソンダーソン、命ある限りがんばります!それじゃ!
トリニテ:「あら、変わり身の早い…」
モーヒアス:「今まで散々変わり身早かったヤツが何を今更。」
…む、そこにいるのはカー●ルおじさん?
???:「誰が●ーネルおじさんだ。的は得ているが、文章ではさっぱり分からんな。私はエグザイル。マトリッコガの創造主だ。」
…今すぐマトリッコガの皆を解放してもらおうか。
エグザイル:「それは無理だな。今無理やりに人類を解放してしまえば環境の変化に耐え切れず、力尽きるのがオチだ。」
ならば、どうして人類を支配するなんてことを。
エグザイル:「それは、君たちのせいだよ。初代の救世主・コガが決めたことだ。」
…初代の救世主?何を言ってるんだ?
エグザイル:「うーん、なんていうか、君は6代目の救世主なのさ。いや、この『マトリッコガ』というのは定期的にバージョンアップしていてね。初期のものはひどかったよ。いや、名前さえなかった仮想空間だった。人類は機械に支配されることを拒み、戦争が起こった。戦いは機械が勝利を収めた。そして、当時の人類側の指揮官コガ・J・イチローが滅ぼされる代わりに自分たちが支配されることを望んだ。それが…」
今のマトリッコガというわけだな。
エグザイル:「その通り。機械は人類を支配したが、やっぱり逆らうバカは出てくるものでね。例外というのかな。潰すのは簡単だが、我々も刺激がほしいのでね。例外は泳がせることにしている。例外たちは現実世界に拠点を作り、救世主をリーダーとして我々に立ち向かう。そして、そのリーダーを我々が潰す。それから適当に人類に打撃を与え、絶望に追い込む。おもしろいゲームだよ。」
…てめえ!ということは6代目というのは…
エグザイル:「初代のコガ・J・イチローは支配されることを望んだ第一人者だというのに逆らったのも最初だった。人間の強い味方がついて図に乗ったのであろう。一ひねりだよ。そして、それを機に、今まで5人の『救世主』を潰した。ミラクルに予言を行わせ、ここに導き…倒した。」
…でたらめな予言をしたミラクルもやはりお前の差し金か。
エグザイル:「もちろん。彼女は私の妻。私の意のままだ。さて、無駄話もこれくらいにしてそろそろ眠る時間だ。私の部下に全てを吸い取られるがよい!さあ、出番だ、チューチュートレインマン!」
いよいよってときの敵の名前がそれかーッ!
え?しかもこれで『リローデッド』は終了?全然キリ良くないじゃんか!…くそ、いったいどうなるんだ?
MATRIKOGA RELOADED・あらすじ:救世主として目覚めたヘオ・ソンダーソン。そしてモーヒアス、トリニテの3人はマトリッコガの全住人を解放するための戦いを続ける。そして、ついにマトリッコガの創造主・エグザイルに対面したが…
エグザイル:「わが僕、チューチュートレインマンを倒せたときにはマトリッコガの解放を考えてもよい。さあ、戦うのだ。6代目の救世主よ。」
てんめえ…性格悪いやつだな。お前の面は二度と拝みたくないね。こいつを倒したと後でブチのめしてやるぜ!
チューチュートレインマン:「お前が今度の救世主か。今までのヤツは歯ごたえの無い奴らばかりじゃったからな。今度は楽しませてくれチュー♪アチャー!」
ドス!バキ!ガッ、ギッ、ゴッ、グググ…ドッ!
うわっ、確かに強い!
エグザイル:「ただの駄洒落プログラムと思ったら大間違いだよ。それにチューチュートレインマンの実力はこんなものではない。」
チューチュートレインマン:「はあああああ!」
グシャ!
う、うわあああ!…き…気合だけで吹き飛ばされた!
エグザイル:「今までの救世主はお前と同じ道を辿り、ここでこのチューチュートレインマンに殺された。そしてそのたび救世主の力を『チューチュー』吸い取って強くなったのさコイツを倒せるかな?」
くそ、モーヒアス、トリニテ!手伝ってくれー!
モーヒアス:「…おい!」
こ…これはこの空間の外にいるモーヒアスの声!
モーヒアス:「ヘオ。自分を、自分を信じるんだ!」
手伝ってくれるんじゃねえのかよ!くそ、頭来た。俺は最強だ…最強だ…最強…最強…
チューチュートレインマン:「JR埼京線がどうしたチュー。トレインマンの名に恥じない俺の必殺技、
ただいま4番ホームを電車が通過しますアタックでチュー!」
うわあ!ぐふっ!元ネタと全然関係ないじゃん、コイツ。
エグザイル:「終わったかな。」
チューチュートレインマン:「さて、力を吸チューさせてもらおうか。」
いや、まだだ。自分を信じていたから今の攻撃でも立ち上がれる。俺は信じることで強くなる。強くなって、その先に待っているのはトリニテの…『Kiss』(ささやき声で)。
チューチュートレインマン:「コイツ頭おかしいチュー。創造主の弟子プログラムとして言わせてもらおう。てめえは乗車拒否だチュー!もう一度行くぜ!3番ホーム…ちゅう!」
その技には一つ弱点がある。技を仕掛けるのに時間がかかるということだ。いくら強くても止めることぐらいはできるさ。
エグザイル:「なるほど、おもしろいヤツだ。今までの救世主よりは骨がありそうだ。」
チューチュートレインマン:「こうでなくては面白くないチュー。ならば今まで一度も出したことの無い俺の本気を出させて…ぢ…ぢゅー!」
ん?
エグザイル:「お…お前はスニス!大体いつの間にこの部屋に入って来た!エージェントの分際で。」
スニス:「いやあ、無防備でしたよ。あ、でもついでにエグザイル様、外の二人は片付けておきましたから。」
…まさか、モーヒアスとトリニテを!
スニス:「さて、あっさりと背後をとったこの木偶人形ですが…こうしてしまおうか。ぬおお!」
チューチュートレインマン:「ぢ…ぢ…ぢゅううううっ!ワシとしたことが…力を吸収されるぅ!」
チューチュートレインマンはスニスになった!
エグザイル:「スニス…私の余興の邪魔をした罪は重いぞ。」
スニス:「罪が重いも何も…俺を裁くことなどできぬわ。しかも、ここには二人のスニスがいる。さっき私の配下に書き換えた、貴様の欠陥プログラムが、な。」
エグザイル:「貴様!」
おいおい、どうなるんだよ!
「え、明日のハルウララですか?いや、高知競馬場まではさすがに行けないです。でも、全国発売もしてることですし、記念馬券は買おうかなと。あ、本番入ってるんすか?しみません!…コホン。鼻炎が気になるこの季節。私の鼻炎はアレルギー。DJ.Ken's Hottimeの時間です。(前回はこちら)
オープニングからいきなり調子が悪いですが、お便り読みましょう。ペンネーム『アテネの星』さん。
『DJ.Kenさんこんばんは。』こんばんは。『今年はアテネオリンピックの年ですが、女子マラソン、尚子さん代表落ちましたね…。私は実績加味で選んでもらえるんじゃないかなって思っていたのですが、Kenさんの意見を聞かせてください。』
うーん、過去…バルセロナでしたっけ。に似たようなケースで有森裕子が選ばれて結果を出していますよね。でも、このときも陸連には抗議が殺到したはず。私個人としては『3人』という限られた出場枠を恨むしかないと思っています。『高橋尚子が外れたから今回はメダルは無理』という下馬評もありますが、私の意見としては金メダルの可能性もあると思いますよ。言い換えれば今回の3人は4年に一度のオリンピックに初出場のメンバーのみ。じゃ、尚子は金メダル取ったんだからもういいじゃないか、これからのメンバーに次は夢を託そう…というスタンスで頑張りましょう!と考えています。長くなりましたが、次行きます。ペンネーム『ワカパイより高島彩』さんのお便り。
『あなたは占いを信じますか?僕は信じます。この間占いで言われた番号の宝くじを買ったら大当たり!3000円がなんと、3億円に!それもこれも占いショップ”おもてない”のおかげ!さあ、貴方もぜひ”おもてない”に足を運んでみませんか?1回1万円で必ず当たる占いを…』
宣伝かよ!こんなお便り…(ベリ!)こうやって(バリバリ!)こうして(クシャクシャ)こうしてやる!(ポイ)
ディレクターも、こういう広告を採用しないでください。さて、時間が無くなったところで、曲に参りましょう。最初にお便りを読みました『アテネの星』さんのリクエスト曲は…女子十二楽坊『奇跡』ですが、どこまでいってもJ●S●AC、DJ.Kenプロデュースユニット『男子十三(じゅうそう)楽坊』の『ミラクル』をお送りします。メンバー全員が大阪府十三(じゅうそう)出身の異色ユニット。その演奏をご堪能ください。それでは次回までsee you next time.」
(Hottime特別編・アテネ五輪編はこちら。)
ミラクル 作曲:DJ.Ken 演奏:男子十三楽坊
チャンチャンチャンチャンチャンチャンチャラララ
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チャンチャンチャンチャンタラチャンチャンチャン
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