随筆・枕古賀子

第三十一段〜第四十段

第三十一段 第三十二段 第三十三段 第三十四段 第三十五段 第三十六段 第三十七段 第三十八段 第三十九段 第四十段

第二十一段〜 第四十一段〜 目次

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第三十一段 「コガー・ポッターと炎のゴブレット 第一幕」

(本段からは「随筆・徒然古賀」で連載していた「コガー・ポッター」シリーズの続編に当たります。過去のシリーズについては下記のリンクを参照ください)

コガー・ポッターと賢者の石 第1幕
コガー・ポッターと秘密の部屋 第1幕
コガー・ポッターとアズカバンの囚人 第1幕




いやいやいや、終わったんじゃないのこのシリーズ?ていうか作者やる気あったの?これ以上何を僕にやれと。

ドン・ウィズリー:「そうはいかないんだよコガー・ポッター!なんでもポグワーツ魔法魔術学校、モームス・トランプ専門学校、ボウバトン・マジックアカデミーの3校で『三大魔法学校対抗試合』が行われるって話だよ!」

そんな低レベルの大会ほっとけよ!僕は興味ないね。

オーマイハニー:「でもコガー・ポッター。あなたが出れば確勝よ!」

いや、いいってば。大体その対抗試合って誰でも参加できるってもんじゃないだろ?確か「炎のゴブレット」に選ばれた代表者のみが戦いの舞台に立てるとかで。僕ら四年生が出る幕は無いさ。そうと決まればもう一眠り。ぐう。

オーマイハニー:「もう。仕方ないわドン。先に開会式の様子を見に行きましょうよ。」

ドン・ウィズリー:「う、うん。」




ダブルドア校長:「さて、約3年ぶりくらいの出番じゃわい、ということはどうでも良かったな。さて、これから『三大魔法学校対抗試合』を行う。『炎のゴブレット』よ。対抗試合のメンバーの発表じゃ!」

炎のゴブレット:「承知だっぺ!」

ドン・ウィズリー:「ゴブレットが喋った!」

炎のゴブレット:「それじゃまず、ポグワーツ魔法魔術学校代表・セラミック・コリゴリー、モームス・トランプ専門学校代表・ベクトール・スカラム、ボウバトン・マジックアカデミー代表・テラ・フラガール、以上だっぺ。」

セラミック・コリゴリー:「よし、がんばるぞ!」

ベクトール・スカラム:「まとめて面倒みてやるぜ!」

テラ・フラガール:「かかってきなさい!」

ドン・ウィズリー:「やっぱりコガー・ポッターは選ばれないか。コガー・ポッターなら確勝なのになぁ。」

ダブルドア校長:「さて、炎のゴブレットよ、対抗試合の課題を教えてくれ。」

炎のゴブレット:「その課題じゃが―――」

オーマイハニー:「どんな課題が出るのかしら…。」




炎のゴブレット:「ここ『ポグワーツ魔法学校』にはコガー・ポッターという、並々ならぬ魔力を持った生徒が居るべ。その生徒を見つけ出し倒すことが対抗試合の課題だっぺ!」




ドン・ウィズリー:「ぇえええ?

ダブルドア校長:「なんということだ。それはあまりに危険すぎる!取り消せ、炎のゴブレットよ。」

炎のゴブレット:「ワシの決定に逆らうとどうなるかおぬしが一番分かってるじゃろ。これは天の意思なんだべさ。」

ダブルドア校長:「…そうか、この決定に逆らうことは出来ない。これは危険な戦いになるぞ。選ばれし三人にとって!

オーマイハニー:「言えてる。それにしても、標的がコガーって…。どうなっちゃうの?」

第二幕(第三十二段)に続く

(2008.1.3 記) 目次


第三十二段 「コガー・ポッターと炎のゴブレット 第二幕」

コガー・ポッターと炎のゴブレット 第一幕




セラミック・コリゴリー:「しかし、課題がコガー・ポッターを倒すことが課題とは。このポグワーツ主席セラミックには願っても無い好機!奴の居場所を知っているのはこの僕だけだ。お二人さん、悪いな!先に行ってるぜ。ポータス!

テラ・フラガール:「移動呪文よ!先に行かれた!」

ベクトール・スカラム:「待て、追う必要は無い。コガー・ポッターの噂は俺も聞いたことがある。何でもポグワーツ屈指の魔法の使い手と言うじゃないか。正面から突っ込んでも勝算は薄い。まずは様子見だ。」

オーマイハニー:「あのベクトール・スカラムって人、ゴツい体型なのに、冷静ね…。」

ドン・ウィズリー:「ところでどうする?コガー・ポッターに知らせる?」

ダブルドア校長:「いや、事の成り行きを見たい。炎のゴブレットがこのような課題を出したのは何か意味があるはずじゃ。」




セラミック・コリゴリー:「ははは、コガー・ポッターよごきげんよう。『三大魔法対抗試合』の話は知ってるな。」

何?人が二度寝してる最中に何かあったの?

セラミック・コリゴリー:「上級生に敬語も使わないとは礼儀を知らない奴め。」

いやそっちこそいきなり人の部屋に入ってきて…

セラミック・コリゴリー:「こんな奴がダブルドア校長のお気に入りとは認めんぞ!いい機会だ!首席の力を見せてやろう!」

…戦うの?なんで急に?

セラミック・コリゴリー:「早い話、『三大魔法対抗試合』の課題がお前を倒すことなんだよ!」

あっそ。ペトリフィカス・トタルス!

セラミック・コリゴリー:「プロテゴ・ホリビリス!

…防御呪文か。少しはやるみたいね。変身魔法、イヒ!

セラミック・コリゴリー:「フィニート!

…呪文の効果が!

セラミック・コリゴリー:「過去の君の活躍を調べたところ、得意な魔法はその二つだけだ。それさえ対策すれば敵ではない。」

ふーん、イヒ!

セラミック・コリゴリー:「さっき防いだのに、バカだね。フィニート!え?呪文が消えない?」

本気で使えば防御呪文なんて屁でもないさ。

セラミック・コリゴリー:「ちくしょう、こんなところで!うわぁ、変身してしまう!」




(ズガシャーン!ドガーン!)

―――これは…巨大なドラゴン?

セラミック・コリゴリー:「おお、これはいい!ドラゴンに変身してしまったようだ。完全に形勢逆転してしまったようだな。」

…うーん、呪文がここまで裏目に出るとはね。

セラミック・コリゴリー:「せっかく効いたのに残念だったな。覚悟しろコガー・ポッター!」

…久々に本気出すか。

第三幕(第三十三段)に続く

(2008.1.21 記) 目次


第三十三段 「コガー・ポッターと炎のゴブレット 第三幕」

コガー・ポッターと炎のゴブレット 第二幕




セラミック・コリゴリー:「形成逆転だな、コガー・ポッターよ。天才か何かは知らないが、所詮は四年生。七年生には敵わないのだ!ドラゴンに変身した俺の鉄拳を喰らえ!」

(ブンッ!)(ヒュッ!)(ボワッ!)

セラミック・コリゴリー:「ははは、逃げてるばかりじゃ勝てないぜ!次は炎だ!黒焦げになっちまいな!」

インバービアス!

セラミック・コリゴリー:「防火呪文で防いだか。いつまで耐えられるかな?」

耐える必要なんて無いさ。お前は今ここで「炎上」するんだからな。

セラミック・コリゴリー:「!?」

炎上せよ!インセンディオ!

セラミック・コリゴリー:「グ、グォオオ!燃える!相手を燃やすのが専売特許のドラゴンが燃やされたとなっては末代までの恥!」

こういうのはどうかな?モラムレア!

セラミック・コリゴリー:「う、うわぁ、体が柔らかくなっていってもう俺はメチャメチャだー!ていうか、このままでは蒸発してしまう!」

じゃあ助けてやるよ。ペトリフィカス・トタルス!

セラミック・コリゴリー:「あああ、今の作用で人間に戻って…そして石化…す…」

いっちょ上がり、と。主席といってもこの程度か。にしても気になるな…。『三大魔法大会』の課題が僕を倒すこと?




ベクトール・スカラム:「見ての通りだ。ドラゴン相手でも余裕で勝利。どうする?」

テラ・フラガール:「不意を付くしかないわね。相手の不得意な舞台に引きずり込むのよ。」

ベクトール・スカラム:「不得意な舞台に引きずり込む?それはどうやって…」

テラ・フラガール:「得策があるわ。ゴニョゴニョ…」

ベクトール・スカラム:「それはいい作戦だ。さすがの奴もそれなら倒せるかもしれないな。」




ドン・ウィズリー:「気になってこっそり様子を見に来たけど…今の聴こえた?オーマイハニー。」

オーマイハニー:「聴こえたわ。これはさすがのコガーもヤバそうかもしれない。そこでドン、ちょっと探して欲しい『アイテム』があるんだけど。この本の33ページに載ってるこのアイテム。心当たり無い?」

ドン・ウィズリー:「それならスネップ先生の研究室で見たような気がする。こっそり盗んでくるよ。」

オーマイハニー:「頼んだわ、ドン。」




テラ・フラガール:「あら、あなたがコガー・ポッターね。カワイイ坊やじゃない。」

え?あれ?かわいいお姉さん?し、しかも際どいサンバの衣装で!な、何でこんなところに…?

テラ・フラガール:「どう?私の踊りでも見ていかない?」

は、はい!

テラ・フラガール:「(もしかしてこの子、私を見てドキドキしてる?これは私一人でも倒せるかも…)」

第四幕(第三十四段)に続く

(2008.1.27 記) 目次


第三十四段 「コガー・ポッターと炎のゴブレット 第四幕」

コガー・ポッターと炎のゴブレット 第三幕




ゴクリ…こんな綺麗なお姉さんがどうして僕の…すごく綺麗な踊りだ…

テラ・フラガール:「(予想以上の効果だわ。ベクトール・スカラムと共同戦線を張るつもりだったけど、私一人で十分じゃない。優勝はいただきよ!)」

ベクトール・スカラム:「今だ!ポータス!

え?うわっ?

ベクトール・スカラム:「よし!学校の庭にある湖の中にワープさせてやったぜ!よくやったテラ!我々も後を追うぞ!」

テラ・フラガール:「…ごめんね。レラシオ!」

ベクトール・スカラム:「うわっ!俺を攻撃するとはどういうつもりだテラ!お前一人でコガー・ポッターに勝てるわけ…」

テラ・フラガール:「私の美貌があればあんなウブな少年はイチコロなのよ。あんな様子じゃ実力の十分の一、いや百分の一も出せなさそうね。だからあなたは用済。暫く眠っていてね。ペトリフィカス・トタルス!

ベクトール・スカラム:「ち、ちくしょー!石になってしまうー!」

テラ・フラガール:「さて、これで私の優勝だわ。あとはコガー・ポッターを倒すだけ。後を追いましょう。ポータス!




ここは…水の中?ゴボボボ…早く地上に出ないと…

テラ・フラガール:「ごきげんよう!」

…お…お姉さん、どうして…ゴボボ…

テラ・フラガール:「悪く思わないでコガー・ポッター。あなたに勝つには水中に引きずり込むしか無かったの。」

ひどい…ひどいよ…うう…

テラ・フラガール:「地上に出られたら私に勝ち目は無い。だから何としてもここでトドメをさす必要があるわ。ペトリフィカス・トタルス!

オーマイハニー:「フィニート・インカンターテム!

テラ・フラガール:「呪文が消えた?お、お前は…」

ドン・ウィズリー:「これを口の中に入れて、コガー・ポッター!」

!?あ、息が出来る!二人とも、どうして…

オーマイハニー:「この女、『三大魔法対抗試合』の参加者よ。コガーを湖の中にワープさせるとか何とか、コソコソ話してるのを聞いちゃったのよ。」

ドン・ウィズリー:「そこで、スネップ先生の研究室から『エラ昆布』を盗んできたのさ。これがあれば水中で『エラ呼吸』が出来るようになるんだ!」

オーマイハニー:「あとはコガーの魔法があればあんな奴…」

…きない…

ドン・ウィズリー:「?」

あんな綺麗なお姉さんを攻撃するなんて、僕にはできない…

オーマイハニー:「ちょ、ちょっと!?」

第五幕(第四十一段)に続く

(2008.2.17 記) 目次


第三十五段 「エコバッグ」

資源保護の一環としてコンビニ等で「エコバッグ」持参の運動が行われています。しかし、コンビニにおいては、このエコバッグを使うという習慣、あまり浸透していないように思えます。朝、通勤前に寄るコンビニでも以前はエコバッグを店頭に並べて「使おう、使おう」と呼びかけていましたが、最近はその流れも無くなってしまいました。

自分も一時期はエコバッグを仕事カバンの隅に忍ばせて、イザというときに使おうと思っていましたが、結局使わずじまい。そもそも商品を買ってエコバッグを差し出して…ってお客さんを殆ど見かけない気がします。というより、コンビニという場では

という流れが出来てしまっている気がします。エコ、エコと考えていても、この常識を破り率先してエコバッグを差し出すって、それだけの強い意志が必要な気がします。

今コンビニに出来ている上記の流れを崩すにはどうすればいいか。商品を持っていって会計前にエコバッグを店員に渡して…という流れが出来ればエコバッグも今より使いやすい状況になるとは思います。何かのブームをきっかけにそういう流れが出来れば良いですが、現在売れに売れているアイドルとかが

「ねーねー、みんなどうしてエコバッグ使わないんだろ?ほら、アタシはコンビニで会計の前にエコバッグ店員に渡してさぁ?」

とか発言してマスコミに大きく取り上げられれば…うーん、あり得ないですね。

(2008.3.1 記) 目次


第三十六段 「カクテル」

自分のカクテルに対するイメージは、ごく単純で「ジュースにアルコールが混じったやつ」といった感じです。

飲みの席では気分次第で選んでいます。カクテルがどういうものかってのには興味がなく、「モスコミュール」「スクリュードライバー」「ジントニック」というとりあえず馴染みのある名前のやつを選んで飲んどこか、って感じです。しかし、カクテル関係でよく聞く「ジンベース」だとか「ウオッカベース」だとか無性に気になったので色々調べてみました。

上記の「モスコミュール」「スクリュードライバー」はウオッカベース…つまりウオッカにいろいろジュースを混ぜているわけです。モスコミュールの場合、標準的なレシピはウオッカ45ml、ライムジュース15ml、ジンジャーエール適量、ライムスライス1枚(レシピはWikipedia出典)ということらしいです。これらをグラスに入れて「ステア」…つまりかき混ぜる。スクリュードライバーだともっと単純でウオッカとオレンジジュースを混ぜるだけ。スクリュードライバーってカクテルの中では結構キツいイメージがあるのですが、作り方は実に単純なんですね…。「ジントニック」は勿論ジンにいろいろジュースを…と思ったらドライジンにトニックウォーター…ってそのままですね。トニックウォーターは炭酸水に柑橘類、糖分を加えて調製したもののようです。

とりあえずカクテルについて大体分かったので、僕もオリジナルのカクテルを考えてみました。レシピは「養命酒1合」に「インスタントミルクコーヒー適量」。暇な方、どなたかやってみてください。ただし、僕は一切の責任を負いません…。

(2008.3.23 記) 目次


第三十七段 「時間泥棒」

人にとって時間とは有限な存在です。いつかは尽きるものです。

一人で趣味に打ち込む、旅に出る。それならば自分だけの自分の時間を使うだけです。

しかし、自分の時間を使って誰かにコミュニケーションをとることは、すなわち誰かの限られた時間を奪うことに他なりません。

直接話しかけたならば、話している間の時間を。

頼み事をしたら、その頼み事に応える時間を。

僕らは皆、他人の時間を奪いまくる「時間泥棒」なのかもしれません。




だからこそ、相手の時間を奪う代わりに何かを相手に与えてやら無くてはならない。

話すことで、相手に情報を与える。

頼み事をすることで、相手に経験を与える。

そういうコミュニケーション全ては、心に安らぎを与えてくれているものと信じています。




自分が話しかけることで時間泥棒にならずに、誰かに見返りを与えられているのかな。

そんなことを考えながら生きています。

(2008.3.23 記) 目次


第三十八段 「おいでよ どうぶつの古賀 5日目 成功者」

おいでよ どうぶつの古賀 4日目

前回のあらすじ:唯一の犬小屋さえも没収されて路頭に迷うことになった主人公の運命は?




何だよ。負け組は田舎に来ても負け組なのか…。しかし、この村から出る手段も今のところないし、どうしようか。畜生!うっ、うっ…

*:「おい、こんなところで風邪を引くぞ。」

ん?誰…ライオン?

キング:「俺はキング。見ない顔だな。新入りか?」

ええ、そうです。ただ、村で生活する金が無くて…無一文なんです。うっ、うっ。

キング:「そうか、しかし外はまだ寒い。このままでは風邪を引くぞ。よければ俺の家に来ないか。」

いいんですか?お願いします。




!?この豪邸は…?で、でかい!この村にこんな場所があったなんて…。

キング:「俺の城さ。今日は泊まっていくといい。」

ありがとうございます。助かります。玄関をくぐって…うわ、凄い。こんな大広間、作り話にしか出てこないと思ってた…。このレッドカーペット、踏むのもためらってしまうなぁ。

キング:「まあ、遠慮するな。そこのソファーに座ればよい。コーヒーを持ってくるからの。」

はい。うわ、このソファーも凄くフカフカだ…。




おお、おいしい。コーヒーがこんなにあったかいとは。

キング:「実は話し相手がいなくて退屈していたのだ。コーヒー飲みながらでよいから、俺の話を聞いてもらえるか。」

ええ、全然かまいませんよ。

キング:「10年以上前の話だ。俺には豪邸に住んで優雅な暮らしをしたいという夢があった。」

え?その夢はもう…

キング:「確かに豪邸に住む夢は叶った。しかし、それと引き換えに大事なものを失ったのだよ。」

大事なものを?

キング:「ああ。事の始まりは30の頃。勤めていた会社を辞め、夢をかなえるため3人の仲間と新しい会社を興した。」

新しい会社を…?

キング:「そう。全ては豪邸の夢を叶えるため。がむしゃらに働き、ビジネスは軌道に乗り、多くの富を得た。会社は今や数千人規模の大会社となった。」

凄いじゃないですか!

キング:「しかし、それは俺の夢ではない。だから俺は―――う、うおおおお!しまった、今日は満月!体が…」

え、途中までちょっといい話っぽかったのに!ていうか、どうなるの?

おいでよ どうぶつの古賀 6日目へ続く

(2008.3.29 記) 目次


第三十九段 「プライベート」

あるアイドルが初恋について聞かれたとき、大抵はこういう感じで答えるでしょうか。

「えと、初恋は…幼稚園のときの、ひまわり組の佐藤君ですかね?」

僕は1秒で嘘と判断します。「ああ、これはファンサービスだ」「本当は、中学か高校の頃の同級生の田中君だったして、そりゃ生々しい結果が…」

世の中の芸能人のプライベート情報は、その芸能人の商品価値を考慮して公開されるので、テレビから発信されるまでに、関係者の思惑が入り混じり、都合の良いように書き換えられます。そんな情報だから、嘘と思おうとすれば、何もかもが嘘に思えてきます。

大人向けの週刊誌だと、逆に芸能人の価値を落とすためのプライベート情報が公開されたりしますが、それをかき消すための「情報工作」…その結果、めでたく「情報交錯」となり、真実は当事者のみが知る話となります。

芸能人はその人生全てに商品価値を見出されます。売れている芸能人はもう、プライベートな時間など許されない存在なのかもしれません。

表の世界で、テレビの中の芸能人たちは、エンターテイメントのプロとして日々頑張っています。我々は、テレビの中の彼らを応援すべきなんでしょうね。

(2008.4.30 記) 目次


第四十段 「コガトン教授と悪魔の箱」

「4ヶ月のご無沙汰でした。ケンシャール・コガトンと申します。昨今クイズ番組が増えて、ブームになてきていますね。クイズとは『ナゾ』の宝庫。『ナゾ』を探求したい私としては嬉しい限りです。それでは早速、前回の解答から行きましょう。

− ナゾ 001 解答 −

いくつか答えはあると思いますが…例えばこんな感じで。

ある人は不思議な町の町境に引っ越してきた。隣の家は町境を隔てており、1年で町を出て行くという対象にはならない。




隣の家が町の外にあるという発想ができましたでしょうか。第2回目のナゾを出題します。今回は2問続けての出題です。




− ナゾ 002 −

「開けた者は必ず死ぬ」と言われる「悪魔の箱」と呼ばれる箱がある。この言い伝えが本当だとすれば一体どういうことなのだろうか。




− ナゾ 003 −

「開かずの箱」は開けた者がいないと言われている。この言い伝えが本当だとすれば一体どういうことなのだろうか。




2問とも似たような問題ですが、がんばって解明してください。正解例は次回の本コーナーで発表します。さて、最後にこの曲を聴きながらお別れしましょう。獄中で音楽活動をしている噂のあるDJ.KOZGAの新曲、『美雪(みゆき)』です。それでは、ごきげんよう。」

美雪 作詞作曲 DJ.KOZGA

凍える電車から
ホームに降る人は
階段にのまれて
跡形もなくなる
ねえ 愛してても
ああ 届かぬなら
ねえ いっそ この私も
下車しましょうか?
あなた 追って 秋葉原
悲しみの電気街
愛を見失いメイド雀荘
国士無双は
ツモることのない
まるで美雪

(2008.4.30 記) 目次


第二十一段〜 第四十一段〜
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